「温泉療法」と「湯治」の違い・意味と使い方・由来や例文

温泉療法は「温泉を利用した治療法のこと。」

「温泉治療」と言い換えると分かりやすい。

湯治は「長期滞在をして、疾病の治療を行なうこと」。

「長期滞在治療」と言い換えると分かりやすい。

「温泉療法」は長期間滞在して体の悪い箇所を治療することですから、「湯治」と同じことになります。

「身体を休める」「腰など痛い箇所を緩和する」「神経痛を緩和する」などを始め疾病の治療効果が見込めるものです。

「温泉療法」を行なうのは療養泉

「温泉療法」は療養泉と言われる温泉に入り治療を行なうものを言います。

療養泉には硫黄やラドンなどの化学物質が含まれていることが必要ですが、温泉法の規定とは異なることがあります。

治療は湯につかること、湯を呑むこと、湯気を吸いこむことなどで行われます。

また、身体麻痺などのリハビリテーションも行なわれています。

「湯治」は古来行われてきた習慣になります。

江戸以前は権力者の特権でしたが、江戸になり交通も整備されると庶民もその恩恵にあずかれることになりました。

「湯治」は「温泉療法」のことで、医学的に確立したのは明治になりドイツのベルン博士の功績が大きいと言われています。

「湯治」では食事は自炊が行われています。

昔は農民が収穫の後に体を休める目的で長湯治をしたものです。

「温泉療法」は昔からの「湯治」として自然に行われていたことです。

現在は医学的な知見の元で行われていますが、実質「長湯治」のことなのです。

温泉に入り体を休めることは、温泉の効用と人間の持つ自然治癒力により治療を行なうものです。

温泉は自然治癒力を高める効果が期待されます。

日本の代表的な湯治場は酸ヶ湯、鳴子、肘折、草津、三朝、別府などがあります。

「温泉療法」は療養泉を利用して含まれる化学成分の効用により、悪い箇所を治療するものです。

含有物により、効果が異なりますから体に合った温泉を利用します。

一般観光目的のものとは全く異なります。

「湯治」は古来行われてきた習慣ですが、経験で効果があることは分かっていたのですが、明治になりベルン博士の功績で医学的に認められました。

また、自然治癒力が引き出せるものにもなります。