「中頃」は、中程の時期のことです。
英語では「about the middle of」で表されます。
「彼は来週の中頃上京します」は「He will come to Tokyo about the middle of next week」で表されます。
「中盤」は、勝負事などの中ほどまで進んだ段階を指します。
英語では「the middle stage」で表されます。
「野球の中盤」は「the middle innings」です
「選挙戦は中盤を越えた」は「the election campaign was approaching the final stages in full swing」です
「中頃」の意味
「中頃」は、以下のような意味です。
①中程の時期のことです。
昔と今の中間の時期です。
「ひところ」という意味です。
方上記に「これを中頃の栖(すみか)にならぶれば」とあります。
②「あまり遠くない昔」という意味です。
「中世」の意味です。
③中程のところです。
「中途」という意味です。
以下のように使います。
それは秋の中頃のことです 昭和の中頃
四月中頃に帰国する パーティは中頃から盛り上がった
登山道の中頃 番組の中頃、臨時ニュースがあった
「中盤」の意味
「中盤」は、以下のような意味です。
①囲碁や将棋の「序盤」と「終盤」の間のことです。
本格的な戦いの段階を指します。
②勝負事などの中ほどまで進んだ段階を指します。
③サッカーの「後衛」と「前衛」の中間の位置です。
その位置で攻守の中継的な役割をする選手を指します。
「中衛」のことです。
以下のように使います。
選挙は中盤にさしかかった
試合は中盤から激しい打撃戦になった
中盤戦 ワンストップにして中盤を厚くした
<序盤・終盤>
「序盤」
囲碁・将棋で、対局が始まったばかりの布石・駒組などの段階を指します。
また、物事の始まったばかりの段階です。
「終盤」
囲碁・将棋で、勝負が終わりに近づいた段階、また、その局面のことです。
また、つづいてきた物事の終わりに近い段階を指します。
<盤の漢字>
字義は「さら・はち」「たらい」「物を載せたりする台」「大きな岩」「わだかまる」「まがる・曲がりくねる」「楽しむ」「しらべる・検査する」です。
解字では、「皿+般」で構成されます。
「般」の部分は、「大きな船」を表しています。
これより、「大きな船の形をした盥(たらい)」を意味します。
「中頃」は 中程の時期のこと、「中盤」は、 勝負事などの中ほどまで進んだ段階を指します。
「中頃」「中盤」は、類語です。
共通する意味は「一定の期間の真ん中に近いあたり」です。
「中頃」は、各種のことについて用いることが可能です。
「横断歩道の中頃で立ち止まる」「中頃の席を取る」のように場所に関しても用います。
「中盤」は、試合や選挙など一定期間の戦いが続く場合に対して用いられます。
元来は、囲碁・将棋で「序盤」「中盤」「終盤」で試合の経過を表します。