「機会」と「チャンス」と「時節」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「機会」は、何かをするのに好都合な時機のことです。

英語では「a chance」「an opportunity」で表されます。

「絶好の機会を逃す」は「Miss a perfect chance」「let a wonderful opportunity slip away」です。

「チャンス」は、「機会」「好機」のことです。

英語では「a chance」で表されます。

「チャンス到来」は、「Here’s your chance!」「This is your chance!」です。

「時節」は、よい「時機」や「折」のことです。

英語では「the season」で表されます。

「時節外れのバラが一輪咲いている」は「There is a single rose blooming out of season.」です。

「若葉の萌える時節となりました」は「Once again it is the time of year for fresh green leaves.」です。

「機会」の意味

「機会」
何かをするのに好都合な時機のことです。

「おり」「しおどき」「チャンス」のことです。

以下のように使います。

この機会に精密検査をうけなさい これを機会に今後よろしく
機会をうかがう 反撃の機会を待つ
機会があったらまた会おう

<機の漢字>
字義は「はた・機織りの道具」「はじき弓の矢を飛ばすバネ」「からくり」「はずみ」「きざし」「おり・しおどき」「かなめ」「はたらき・作用」「たくみ・たくらみ」「ひそか・秘密」です。

解字では、「木+幾」で構成されます。

「幾」の部分は、「こまかい」を表します。

これにより、「機」は「細かなからくりを施している器具」を意味します。

「チャンス」の意味

「チャンス」は、「機会」「好機」のことです。

「チャンス」は「つ」「度」「回」で数えます。

以下のように使います。

チャンス到来 逃げ出すチャンスを逃す
絶好のチャンス 反撃のチャンスを待つ
チャンスがあったらまた会おう チャンスをうかがう
シャッターチャンス

<チャンス・オペレーション>
音楽用語です。

音楽の進行に、サイコロを振るなどして偶然の要素を取り込むことです。

偶然性の音楽のことです。

「時節」の意味

「時節」は、以下のような意味です。

①「時候」「季節」のことです。

移り変わる四季が実感される折々の時分のことです。

②よい時機や折のことです。

「好機」のことです。

武道伝来記に「時節と隣に茂三郎も時節宿せしに」とあります。

③時代の趨勢のことです。

「時世」ともいいます。

世の中の情勢のことです。

以下のように使います。

時節到来 時節を待って世に出る 花の便りが届く時節になりました
時節をうかがう 時節柄

<時節柄>
時節にふさわしいことを指します。

「時分柄」のことです。

「時期が時期だから」の意味で用います。

「時節柄ご自愛ください」のように使います。

「機会」は 何かをするのに好都合な時機のこと、 「チャンス」は 「機会」「好機」のこと、 「時節」は、 よい「時機」や「折」のこと
「機会」「チャンス」「好機」「時機」「時節」は、類語です。

「頃合い」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ものごとをするのに適切な時」です。

「機会」は、「出張の機会に旧友を訪ねるつもりだ」のように、副詞句を作って使う場合があります。

五つの類語の中では、最も広い意味で用います。

「チャンス」は、「機会」とほぼ同義です。

「今こそ絶好のチャンスだ」のように、「好機」と同じ意味でも用います。

「好機」は、「良い機会」のことです。

「時機」「時節」は、「適当な機会」という意味です。

「時節」は、「雪解けの時節」のように、季節や時候の意味でも用います。

「暗い時節になった」のように、世間の情勢の意味でも用います。

「頃合い」は「丁度良いとき」のことです。

「頃合いを見計らって食事を出す」のように使います。

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