「粋人」と「風流人」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「粋人」は、風雅を好む人です。

英語では「a man of taste」で表されます。

「風流を好む」という意味の場合「a person with refined tastes」「a person with cultivated tastes」です。

「物わかりの良い」という意味の場合「an understanding person」です。

「遊び人」という意味の場合「a man about town」です。

「風流人」は、風流を解する人のことです。

英語では、「風流」は以下のように表されます。

「優美な」という意味の場合「elegant」です。

「趣のある」という意味の場合「tasteful」です。

「洗練された」という意味の場合「refined」です。

「粋人」の意味

「粋人」は、以下のような意味です。

①風雅を好む人です。

「風流人」のことです。

②世態・人情に通じた人です。

さばけた人のことです。

「通人」ともいいます。

③花柳界や芸人の世界に通じ、行動がおのずからその道にかなっているような人のことです。

「粋士」「粋者」ともいいます。

以下のように使います。

粋人らしい趣向
粋人ぶる

「風流人」の意味

「風流人」は、風流を解する人のことです。

風流な趣味を持つ人のことです。

以下のように使います。

超俗の風流人
詩歌を好む風流人

<風流>

①前代の遺風のことです。

聖人が後世に残し伝えた良い流儀のことです。

②雅なことです。

俗でないことです。

「風雅」です。

万葉集(16)に「ここに前の采女あり、風流の娘子(おとめ)なり」とあります。

③美しく飾ることです。

意匠を凝らすことです。

④衣服や車の上に花などを飾った物です。

華美な作り物をいいます。

⑤日本芸能の一つです。

⑥風流韻事の略です。

「粋」の意味

「粋・すい」は、以下のような意味です。

①優れた物のことです。

②人情に通じ、物わかりの良いことです。

特に花柳界や芸人社会の事情に通じ、みずからその行動が道にかなう人をいいます。

好色一代男(6)に「粋らしき男ははまらせ、初心なる人には泪こぼさせ」とあります。

「粋が身を食う」「無粋」などと使います。

③混じりけのないことです。

質が良く優れていることです。

「純粋」「生粋」などと使います。

「粋人」は、 風雅を好む人
「風流人」は、 風流を解する人のことです。

「粋人」「風流人」は、類語です。

「茶人」はこれらの言葉の関連語です。

共通する意味は「風雅・風流を好む人」です。

「粋人」は、俗世間にあって風流を解し、人情機微が解る人をいいます。

趣味的にも洗練されていて、することもしゃれている人を指します
「風流人」は、風流を好み、重んずる人です。

「茶人」は、茶の湯にたずさわる人のことです。

また、茶道に通じた人は、風流を好むと考えられ「風流人」をも意味しました。

最新の記事はこちらから