「貧弱」と「貧相」と「みすぼらしい」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「貧弱」は、貧しくて弱弱しいことです。

英語では「poor」「coarse」「inferior」などで表されます。

「見劣りがする」という意味では「poor」を使います。

「量や内容が乏しい」という意味の場合「scanty」「meager」などを使います。

「貧相」は、みすぼらしい顔や様子のことです。

英語では「poor-looking」「poorly」で表されます。

「みすぼらしい」は、身なりが悪いことです。

外見が貧弱であることです。

英語では「shabby」「seedy」「wretched」で表されます。

「貧弱」の意味

「貧弱」は、以下のような意味です。

①貧しくて弱弱しいことです。

②みすぼらしく見劣りがすることです。

③量や内容がなく、必要なものを充分に備えていないことです。

以下のように使います。

貧弱な体格 玄関が貧弱に見える 貧弱な食事 貧弱な知識ではこの現象は解明できない
貧弱な施設だ 貧弱な内容だ 貧弱な身なり
語彙が貧弱 貧弱な資源

「貧相」の意味

「貧相」は、「貧乏の相」という意味です。

反対語は「福相」です。

または、みすぼらしい顔や様子のことです。

以下のように使います。

貧相な顔 貧相な体格 その服では貧相にみえる
洗いざらしの貧相な着物

<福相>
福徳のありそうな人相のことです。

福々しい顔つきのことです。

「福相の人」のように使います。

<貧の漢字>
字義は「まずしい」「まずしいこと」「少ない・たりない」です。

解字は、「貝+分」で構成されます。

「分」の部分は「わける」を表します。

「貝」を付して、「財貨が分散して少なくなる」を表し、「まずしい」を意味するようになりました。

「みすぼらしい」の意味

「みすぼらしい」は、身なりが悪いことです。

外見が貧弱であることです。

史記抄に「我と身を責めてみすぼらしいやうななりがあるぞ」とあります。

「みすぼらしい」は「身が窄(すぼ)るようになる」という意味からきた言葉です。

以下のように使います。

みすぼらしいかっこう 外見はみすぼらしくても、中身は立派だ
みすぼらしい服 みすぼらしい施設 みすぼらしい家

「貧弱」は 貧しくて弱弱しいこと、 「貧相」は みすぼらしい顔や様子のこと、 「みすぼらしい」は、外見が貧弱であること
「貧弱」「貧相」「みすぼらしい」は、類語です。

「ちゃち」「ぼろい」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「貧しそうで見劣りがする」です。

「貧弱」は、大きさや内容が非常に劣っていることです。

「語彙が貧弱」「貧弱な資源」のように「乏しい」という意味でも使われます。

「貧相」は、貧乏らしい「顔つき」や「さま」に対して用います。

「みすぼらしい」は、外見が非常に劣って見えるさまです。

「ちゃち」は、「粗末」「みすぼらしい」という意味の俗語です。

「ちゃちな品物」「造作がちゃちだ」のように使います。

「ぼろい」は、「粗末」という意味の俗語です。

「故障ばかりしているぼろい車」「兄のおさがりのぼろいカバン」のように使います。

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