失踪は「特定の人物の行方が分からなくなること」。
行方不明と言える状況が起きた際に失踪という言葉が使われます。
理由は特に問われません。
錯綜は「複雑に入り組んでいる状況のこと」。
いろいろな場面で使われる言葉ですが、失踪者が出たときに、その情報などに対して錯綜という表現を使うことがあるため、そこで混同しないように気を付ける必要があります。
「失踪」の意味
失踪とは、特定の人物の行方が分からなくなることです。
行方不明と言えるような状況に対して使う言葉ですけど、失踪に関しては単純に行方が分からない状況があればいいので、理由は関係ありません。
家出とか、事故や事件に巻き込まれたとか、いろいろなケースで使うことができます。
ただ、だいたいは理由が判明するまでの段階で使用し、判明後は使用しません。
「錯綜」の意味
錯綜とは、複雑に入り組んでいる状況のことです。
特定の情報などに対して使用することが多いですが、失踪している人を探すにあたって存在する情報に関して、錯綜しているといった指摘をする場合があります。
情報はあるものの、手がかりになりそうにないケースで使っていくので、失踪と錯綜は言葉自体似ていますし、割と密接に関係している言葉と言えます。
「失踪」と「錯綜」の用法や用例
「近所で子供が失踪したって聞いたのだが、家出かな。
それとも何かしらの事故や事件に巻き込まれてしまったのか。
早く解決してくれることを望むが。」
「行方が分からない人物に関して、手がかりになりそうな情報はいくつか集まったのだが、複数の情報を総合すると非常に錯綜している状況に感じられる。
事態はすぐに解決しそうにないな。」
失踪と錯綜はセットで使われることがある
失踪は特定の人物が行方不明になることで、錯綜は複雑に入り組んでいる状況なので、本来はそれぞれの意味は割と違います。
しかし、言葉はなんとなく似ている雰囲気があり、さらに失踪と錯綜は同じ場面でともに使うケースがあります。
だから、2つの言葉は密接に関係する場面があるので、そういった部分については知っておくと良いでしょう。