「局部」と「陰部」と「恥部」は、「男女の体外生殖器官」です。
「局部」には「一部分」という意味もあります。
「恥部」には「恥ずべき事」という意味もあります。
英語では「the private parts」で表されます。
これは、婉曲的な表現です。
「一部分」という意味の場合「local」「sectional」です。
「局所麻酔」は「local an esthesia」です。
「陰部」は「the pubic region」「the genital region 」で表されます。
「恥べきこと」という意味の場合「a disgrace」です。
「局部」の意味
「局部」は、以下のような意味です。
①全体のうちのある一部分のことです。
限られた一定の部分のことです。
特に体の一部分のことです。
②「局所」のことです。
「陰部」のことです。
「隠し所」のことです。
男女の外部生殖器のことです。
以下のように使います。
局部的 局部発振器 局部麻酔
局部的な問題 局部照明 局部に発疹が見られる
<局の漢字>
字義は「くぎる」「つぼね」「役所・事務所」「つとめ」「才能」「碁や将棋の勝負回数」
「事件の情勢や結果」「かがまる・曲がる」「せまい・小さい」です。
解字では、「尺+句」で構成されます。
「尺」の部分は人体の象形です。
「句」の部分は「曲げる」を表します。
これらにより、「背を曲げる」を意味します。
また、「区」に通じ、「区切る」という意味を表します。
「陰部」の意味
「陰部」は、男女の外部生殖器のことです。
「恥部」「隠しどころ」のことです。
体の表面に現れている性器のことです。
英語では以下のように表します。
「性器・生殖器」は「the genital」で表されます。
「外陰部」は「genitalia」です。
「女性の陰部」は「pudenda」です。
<陰の漢字>
字義は「かげ」「おおう」「くもる」「移っていく・日かげ」「暗い」「しめる」「ひそかに」
「男女の性器・特に女性のものを指します」「易学の用語」です。
解字では、金文に於いて「?+今」で構成されます。
「今」の部分は「含」に通じ、「ふくむ」を表します。
これにより、「陰」は「雲が太陽を含みこむ」を表し、「くもり」「かげ」を意味するようになりました。
後に、篆文(でんぶん・書体の一種)に於いて、「云」を付し「雲につつまれる」の意味を明らかにしました。
「恥部」の意味
「恥部」は、男女の外部生殖器のことです。
「陰部」のことです。
または、人に知られたくない恥ずべき部分のことです。
また、その物事のことです。
以下のように使います。
日本の恥部をえぐる
官界の恥部をさらす
<恥の漢字>
字義は「はじる」「はじかしめる」「恥じる心」です。
解字では、「心+耳」で構成されます。
「耳」の部分は耳の象形です。
「恥じて耳を赤らめる」を表します。
「心」を付して「はじる」を意味します。
「局部」と「陰部」と「恥部」は、「男女の体外生殖器官」
「局部」には「部分的に」という意味もあります。
「恥部」には「恥ずべき事」という意味もあります。
「局部」「局所」「陰部」「恥部」「隠し所」「性器」は、類語です。
共通する意味は「男女の体外生殖器官」です。
いずれも、多く書き言葉として用いられます。
日常の会話では他の俗語を用いることがあります。
「局部」と「局所」は、「体内のある限られた部分」という意味です。
そのため、「局所麻酔」や「局所疲労」のように使われます。
「恥部」は、「恥部をさらけ出す」のように、「人に見られたくない恥ずかしい部分」という意味でも使われます。