退去は「当人の意思に反して特定の場所を去ることを強要されること」。
本人はそこにいたいのに、それができないような状況で使用される言葉と言えます。
立ち退きは「不動産の賃借人が、自身が住んでいる家から出ていくことを強要されること」。
意味は退去に似ていますが、不動産に関して限定される点が特徴と言えるでしょう。
「退去」の意味
退去とは、当人の意思に反して特定の場所を去ることを強要されることです。
本人としてはそこにいたい気持ちがあるものの、権利者などの要請により、その場所を去らないといけない、出ないといけない状況があります。
そういったシーンで退去という言葉を使っていきます。
実際にこの言葉を使う場面に遭遇する可能性はあまり高くないと思われますが。
「立ち退き」の意味
立ち退きとは、不動産の賃借人が住んでいる家を出ていくように強要される状況です。
不動産の持ち主が何らかの理由で、賃借人との契約更新を拒否したケース、または建て替えなどを行うケースなどで立ち退きに該当する状況がありえます。
立ち退きに関しても、こういった状況に遭遇することはなかなかないと言えるため、使用シーンはあまり多くないです。
「退去」と「立ち退き」の用法や用例
「もう少しここで遊んでいたかったんだけど、退去しないといけないんだよな。
次来れるのはいつか分からないだけに名残惜しいよな。」
「大家さんから立ち退きを要求されてしまった。
どうやら大規模な改修工事をするみたいで、それでしばらくの間住人は出ていく必要があるようなんだ。
これから一体どこに住めばいいんだろうか。」
退去と立ち退きは使用できるシーンが異なる
退去と立ち退きはともに特定の場所から出ていくことを強要されるシーンで使います。
しかし、退去がいろいろな場面で使えるのに対して、立ち退きは不動産に関係する場面で主に使用するので、そういった部分で違いがあると言えます。
使用できるシーンが異なっているので、そういった部分で区別をしていくと良いと言えるでしょう。