「籠城」と「蟄居」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「籠城」は、家の中に閉じこもって外出しないことです。

英語では以下のように表します。

「城に籠る」は「The castle be besieged」
「ある場所に籠る」という意味の場合「be confined」「stay at」です。

besiege・・「包囲する」「取り囲む」という意味です。

「蟄居」は、家の中に閉じこもって外出しないことです。

英語では「stay in one’s house」「shut oneself up」で表されます。

「蟄居の身です」は「be placed in confinement at home」です。

「籠城」の意味

「籠城」は、敵に囲まれて城に立て籠もることです。

転じて、家の中に閉じこもって外出しないという意味です。

以下のように使います。

敵に囲まれ数か月籠城した
籠城して原稿を書き上げる
犯人が人質とともに籠城している

<城>
敵の来襲を防ぐために掘りを造り石垣をめぐらせた堅固な建物のことです。

比喩的に、「他人の侵入を許さない自分だけの世界」という意味にも使われます。

「自分の城に閉じこもる」のように使います。

「蟄居」の意味

「蟄居」は以下のような意味です。

①虫が地中に籠っていることです。

②交際を避け、家に籠って外出しないことです。

③江戸時代、公家・武士に貸した刑の一種です。

出仕・外出を禁じ、自室の一室に謹慎させるものです。

特に終身蟄居させることを「永蟄居」といいます。

中世に於いて、所得没収などの他の刑と合わせて課される場合がありました。

以下のように使います。

故郷に蟄居している
蟄居謹慎している

「籠」「蟄」の漢字

「籠」
字義は「かご」「えびら・矢を入れ背に負う器具」です。

解字では、「竹+龍」で構成されます。

「龍」の部分は、「つめこむ」を表します。

「籠」は、「土を詰め込むもっこ・竹かご」を表し「つめこむ」を意味するようになりました。

「蟄」
字義は「かくれる」「冬ごもりをしている虫」「啓蟄」です。

解字では、「虫+執」で構成されます。

「執」の部分は、「とらえる」を表します。

これにより、「虫が土の中にとらえられる」を表し、「閉じこもる」を意味するようになりました。

「籠城」は、家の中に閉じこもって外出しないという意味
「蟄居」は、交際を避け家に籠って外出しないことです。

「籠城」「蟄居」は類語です。

共通する意味は「家の中に閉じこもって外出しないこと」です。

「籠城」は、元来、敵に囲まれて城などに籠ることをいいます。

これから、「立て籠る」という意味になりました。

「蟄居」は、文章語です。

「昆虫などが冬眠のために地中に籠る」を表しています。

これにより、「家の中に閉じこもる」という意味になりました。

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