「順々に」と「順送りに」と「逐次」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「順々に」は、「順を追って次々に」という意味です。

英語では以下のように表します。

「一人、または、一個ずつ」の場合「one by one」で表されます。

「次々に」という意味の場合「one after another」で表されます。

「代わる代わる」という意味の場合「by turn」「in turn」で表されます。

「順を追って」という意味の場合「in order」で表されます。

「順送りに」は、順を追って次へ次へと先に送ることです。

「この通知を読んだら順送りにしてください」は、「when you read this notice, pass it on.」で表されます。

「逐次」は、物事が順を追って次々になされる様です。

英語では「one by one」「one after another」で表されます。

「順々に」の意味

「順々に」は、「順を追って次々に」という意味です。

以下のように使います。

順々に説明する
順々にスピーチする
問題を順々に解決した
順々に見張りした

<順の漢字>
字義は「したがう」「すなお」「やわらぐ」「安んずる」「うける」「物事の次第」「可愛がる」「教える」「正しい」です。

解字では、「頁+川」で構成されます。

「川」の部分は、川の意味です。

「頁」の部分と合わさって、川の流れのように事態の流れに任せる顔になるという意味がうまれ、これから、「したがう」という意味になりました。

「順送りに」の意味

「順送りに」は、順を追って次へ次へと先におくることです。

以下のように使います。

日程を順送りにする
書類を順送りに回す
順送りに当番になる

<順次>
「順次」は、「順送りに」の類語です。

「順次」は、次々に順序どおりにすることです。

「終わり次第順次帰って良し」「順次結果を報告します」のように使います。

「年長者から順に死ぬこと」も意味します。

太平記(10)に「暫く吾を先立てて順次の孝を専らにし、その後自害せよ」とあります。

仏教用語では、「この世の次の生」のことです。

「次生・じしょう」「順次生・じゅんじしょう」ともいいます。

「逐次」の意味

「逐次」は、「順を追って次々に」という意味です。

物事が順を追って次々になされる様です。

以下のように使います。

シリーズを逐次刊行する
欠点を逐次改めた
逐次刊行物 逐次通訳
逐次反応

<次々に>
「次々に」は、「逐次」の類語です。

「次々に」は、「あとからあとから続いて」「次から次に」という意味です。

「来客が次々にあいさつする」のように使います。

「順々に」は「順を追って次々に」という意味
「順送りに」は、順を追って次へ次へと先におくることです。

「逐次」は、物事が順を追って次々になされる様です。

「順々に」「順送りに」「逐次」「順次」「次々に」は類語です。

共通する意味は「順を追って進む様」です。

「順々に」と「順送りに」と「順次」は、どのような順で進んでもかまいません。

しかし、「逐次」は、一つ一つ順を追って行う様をいいます。

「次々に」は、間をおかずに続けざまである様を表します。

「順次」は、文章語的です。

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