逃避は「やるべきことから逃げる、それを避けること」。
やらないといけないことから逃げる状況なので、やりたくないという感情が見え隠れする状況と評価できます。
退避は「危険な存在から離れること、そこから退くこと」。
何かしらの危険を感じ取ったときに、その危険から離れる状況を退避と呼んでいます。
危険であるという要素が必要なのです。
「逃避」の意味
逃避とは、やるべきことから逃げること、それを避けることを意味しています。
やらないといけないのに、やりたくないと感じたときにはこの逃避という行動を無意識に多くの人たちがとっています。
義務や任務に関してやろうとしない態度がなんとなく見え隠れする状況があるはずですが、そういう状況が見えたときに逃避という言葉を使っていくのです。
「退避」の意味
退避とは、危険なものから離れること、そこから退くことを意味しています。
あくまでも危険なものでないといけないので、対象となるものは何でもいいわけではありません。
危険を感じるようなものがあり、そこから逃げるような光景が見られたときには、逃避ではなくて、退避という言葉を使用するのが適切であると言えるでしょう。
「逃避」と「退避」の用法や用例
「学校の宿題がたんまり出たんだが、全くやる気が出ない。
教科書を開く気すら起きない。
完全に逃避の状況に陥ってしまっていると感じた。」
「私の大学に爆破予告があったらしい。
その予告があったという知らせが大学内でアナウンスされ、学生らはキャンパスから一気に退避する状況だった。
結局この予告は嘘だったみたいだけどね。」
逃避と退避は何から逃げるかという部分が違う
逃避と退避は似ている意味ではありますけど、何から逃げるのかという部分で違いがあります。
逃避はやるべきことから逃げる状況で、退避は危険なものから逃げる状況です。
したがって、それぞれの言葉には明確な違いがあると言え、その点については頭に入れておくといいです。
区別をしっかりとしたうえでこれらの言葉を使っていきましょう。