「混乱」と「混迷」と「混沌」の違い・意味と使い方・由来や例文

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混乱は「秩序あるものが入り乱れてしまう状態のこと」。

「乱雑」と言い換えると分かりやすい。

混迷は「混乱して見通しの付かない状態のこと」。

「混乱」と言い換えると分かりやすい。

混沌は「無秩序の状態のこと」。

「無秩序」と言い換えると分かりやすい。

混沌は渾沌とも書き、この世が造られる前の無秩序な状態もいいます。

「混乱」は入り乱れること

「混乱」は「混じり乱れる」ことですから、本来秩序正しいものや事柄などが何等かの原因で、入り乱れ収集の付かなくなった状態のことを言います。
例えば、「整然としたデモ行列が大混乱してしまったのは扇動した過激派が原因だった」「大雪で交通機関のダイヤは混乱し、運休する電車が続出した」「このようなことをすれば、現場は混乱するばかりだ」などと使います。

「混迷」は見通しの付かないこと

「混迷」は「混じり迷う」ことですから、まず、秩序が乱れ混乱したために先の見通しや、どのようにすればよいのかと言う分別が付かなくなってしまった状態のことです。
例えば、「首相の暴言で野党が猛抗議をしたため、予算委員会は混迷を極めた」「総理の解散を匂わす発言は政局の混迷を増すものだ」、なお「混迷」は「昏迷」とも書き、意味は分別が付かない状態のことになります。

「混沌」は無秩序なこと

「混沌」の元の意味は天地開闢がなされる以前の無秩序な状態のことを言い、「カオス」とも言います。
それから転じて、すべてのことが入り乱れて区別が付かない無秩序状態のことを言うようになりました。

例えば、「今度の知事選挙は候補者が粒ぞろいのため渾沌とした様相を呈している」「混沌とした世の中に一筋の希望が生まれた」などと使います。

「混沌」が一番強い「混乱」のこと。

「混乱」「昏迷」は本来秩序を持っているものが何等かの原因で秩序を失い、先行き不安になりどのようにしてよいか分からない様子を表します。

「混乱」より「昏迷」がその度合いが強く、「混沌」は更に強い状態を言います。

「混沌」は全くの無秩序状態を言い、最上級の混乱状態を表す言葉です。

また、「混沌」は古代中国の書物に登場する怪物のことも言うこともあります。

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