「目配り」と「目配せ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「目配り」は、よく注意して、必要なところに落ち度なく目を行きとどかせることです。

英語では「keep watch」「keep alert」「watch out」「keep an eye open」などで表されます。

「目配りがきく」「細かく目配りする」のように使います。

「目配せ」は、目つきで合図することです。

目つきで知らせることです。

英語では「make sighs with the eye at~」で表されます。

「そっと目配せする」「警官が来たことを目配せで知らせる」のように使います。

「目配り」の意味

「目配り」は、よく注意して、必要なところに落ち度なく目を行きとどかせることです。

あちこちに目を向け、注意して見ることです。

注意を行き届かせることです。

<類語・関連語>

「注目」「注視」は類語です。

「目配り」は、これらの関連語です。

共通する意味は「注意してよく見ること」です。

「注目」は、一般的に使われます。

物事の成り行きを関心をもってじっと見守ることです。

「注視」は、注意深く一点をじっと見ることです。

「目配り」は、目を配って注意して見ることです。

「目配せ」の意味

「目配せ」は、「めくわせ」の転です。

目つきで合図することです。

目つきで知らせることです。

「目交・めまぜ」「目弾・めはじき」と同じ意味です。

「目交・めまぜ」は、「目で知らせること」「まばたきすること」です。

「目弾・めはじき」は、「目配せ」「まばたきすること」です。

十訓抄に「泰忠に目配せしければ」とあります。

<類語・関連語>

「合図」「信号」「シグナル」「サイン」は類語です。

「目配せ」は、それらの関連語です。

共通する意味は「意思を伝えるために約束された言葉以外の手段、また、その手段で知らせること」です。

「合図」は、一般的に使われます。

「信号」は、道路や鉄道などの標識として使われます。

「シグナル」信号機や信号灯をいう場合があります。

「サイン」は、スポーツの場面でも使われます。

それらの関連語の「目配せ」は、相手に気持ちや状況を知らせるために目で合図することです。

「配る」について

<配る>
物事を割り合っててわたすことです。

分配することです。

源氏物語りに「誠にかの御形見なるべきものなど・・・、皆配らせたまひけり」とあります。

「カードを配る」「問題用紙を配る」のように使います。

注意や心遣いをいきわたらせることです。

宇津保物語に「あまりに配りし心を、ただ一所になり難し」とあります。

「身だしなみに気を配る」「周囲に目を配る」のように使います。

結婚させる・縁づけるという意味です。

源氏物語に「はじめの腹の二三人は皆さまざまに配りて大人びさせたり」とあります。

それぞれ適当な場所に置く・配置するという意味です。

「短冊に字を配る」「要所要所に人を配る」のように使います。

非常警戒線を張る(隠語)

※「配る」は、「それぞれに行き渡らせるよう分けて届ける」の他に「気を配る」や「目を配る」のように、配慮・注意を広く行き渡らせる意味でも使います。

<配の漢字>
「配」字義は「くばる・わりあて」「つれあい」「そわせる」「並べる」「したがえる」「ながす」です。

解字に於いて、「配」は「酉+己」で構成されます。

「己」は、人間の象形の変形したものです。

人が酒壺を並べる様から「ならべる」の意味を表します。

「目配り」はよく注意して必要なところに落ち度なく目を行きとどかせること、「目配せ」は目つきで合図すること
「目配り」は、よく注意して、必要なところに落ち度なく目を行きとどかせることです。

あちこちに目を向け、注意して見ることです。

注意を行き届かせることです。

「配る」は、「気を配る」や「目を配る」のように、配慮・注意を広く行き渡らせる意味でも使います。

「目配せ」は、目つきで合図することです。

目つきで知らせることです。

「目交・めまぜ」「目弾・めはじき」と同じ意味です。

「目交・めまぜ」は、「目で知らせること」「まばたきすること」です。

「目弾・めはじき」は、「目配せ」「まばたきすること」です。

「目配せ」は、相手に気持ちや状況を知らせるために目で合図することです。

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