「安全」と「治安」の違い・意味と使い方・使い分け

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安全は、「自分の周りに自分の命を脅かすものがないこと」。

つまり、自分の周りに危害を加える動物や犯罪者などがいないことです。

加えて、自然災害が起こった時その危険が自分に及ばないことです。

治安は、「国や地域に危険が少ないこと」。

つまり、国や地域で頻繁に犯罪が起こっていない状態です。

また、国や地域で内戦やデモが現在起こっていない状態です。

「安全」は、自分の周りに自分の命を脅かすものがないこと

例えば、東京の動物園でライオンが逃げたとき、自分は大阪にいるので、仮にライオンが大阪を目指していても着く前に捕獲されるから危害を加えられることが無いことです。

また、台風の暴風域に自分の住んでいる地域が入っても、自分が公共の建物に避難すれば台風の影響を受けないので、自分の命を脅かす存在にならないことです。

「治安」は、国や地域に危険が少ないこと

例えば、世界各国の犯罪数を書いたグラフを政府の公式サイトで見てみます。

そのグラフを見て犯罪数が少ない国は犯罪に巻き込まれる可能性が低いです。

さらに、地域ごとに犯罪数を調べておくとより危険が少なくなります。

また、内戦やデモが現在起こっていない国は、国に対する国民の不満が少なく、反政府勢力との争いも少ない状態なので危険が少ない国です。

「安全」と「治安」の用法と使い分け

「安全」は、自分の周りに自分の命を脅かすものがないときに使用します。

「治安」は、国や地域に危険が少ないとき使用します。

前者は、自分の命が脅かされていないことを重要視しており自分以外の人に対して使用することは少ないです。

後者は、国や地域が自分と自分以外の人に危険が少ない場所であることを表すときに使用します。

「安全」と「治安」の違いがはっきり説明しづらい理由

「安全」と「治安」の共通点は、危険の可能性についての述べている点です。

前者は、はっきり危険がないと言えるが後者は言えない。

だから、安全を使用すると治安の意味も含まれますが逆は成り立ちません。

その理由は、共通点の主語が両者では違うからです。

前者は自分の周りであり後者は国や地域です。

つまり、両者は危険を把握する範囲が違います。

したがって、両者は共通点をもつが、その主語の違いが両者をはっきり説明しづらくしています。

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