「以上」と「以下」と「未満」と「以降」との違い・意味と使い方・使い分け

B!

以上は「それを含む、それより上のこと」。

「以って上」と言い換えると分かりやすい。

以下は「それを含む、それより下のこと」。

「以って下」と言い換えると分かりやすい。

未満は「それを含まない、それに満たないと」。

「未到達」と言い換えると分かりやすい。

以降は「今を含む、今より後のこと」。

「以って後」と言い換えると分かりやすい。

「以上」は基準となるものを含めて上のこと。

「以上」は「以って上」なので基準になるものを「以って」、つまり「含めて」基準より上になるものを言います。

「以上を以って終了といたします」は現時点と言う基準を含めて考えています。

「運賃は3,000円以上の場合は掛かりません」「80点以上を合格と致します」の場合は3,000円と80点が基準ですから含めることになり、3,000円でも運賃は掛からず、80点でも合格となります。

「以下」は基準を入れて下のもの済
「以下」は「以って下」なので基準になるものを「以って」、つまり「含めて」基準より下になるものを言います。
「80点以下の場合は不合格です」は80点と言う基準を含めて考えていますから、80点では不合格となります。

「運賃は3,000円以下の場合は掛かります」の場合は3,000円が基準ですから含めることになり、3,000円では運賃が掛かるのです。

「未満」は基準に満たないことを言う

「未満」は「未だ満たず」ですから、基準に満たないものを指します。

例えば「80点未満の場合は不合格です」は80点と言う基準に満たないのですから、79点では不合格となり基準の80点では合格です。

「運賃は3,000円未満の場合は掛かります」の場合は3,000円が基準ですから、2,999円では運賃が掛かり、3,000円では掛からないことになります。

「以降」は「以って後」ですから、今現在を含めて今より後の時間を言う

「以降」は時間の場合に使われます。

「以前」は今より前の時間、「以降」は今より後の時間となり、今現在などの基準を含みます。

例えば「それ以降はご遠慮下さい」「以降、そのようなことが無いようにしてください」「工事のため明日以降はこの入口は通れません」などある基準となる特定の期日を含むその時から後の時間のことになります。

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