「面映ゆい」の意味と使い方・由来や例文

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「面映ゆい(おもはゆい)」とは、相手に対して恥ずかしくて顔向けができないという意味を持っています。

漢字の意味だけを見るのであれば、面(表や顔)が映えるということですので、とても良い意味になります。

ですが、この言葉の場合、面が映えているのは自分のことではなくて、相手のことになります。

相手の顔が、眩しくてまっすぐ見れないということです。

誰かに褒められて嬉しい、恥ずかしいという意味と、褒められてきまりが悪いという意味を含んでいます。

送り仮名については、「面映ゆい」「面映い」どちがも使うことができます。

「面映ゆい」の意味

面映ゆいという言葉は、パっと聞いただけでは、意味が想像しにくいと思います。

面については「表や顔」のことということで想像がつきますが、映えるについてはどうでしょうか。

「映える」というのは、周りの景色よりもひときわ目立って美しいとか、それがピッタリ合っているという意味です。

現代では、そのように解釈され、使われることがほとんどです。

それが「映ゆい」という言葉になると、現代語ではなく古語となり意味が異なります。

「映ゆい」または「映ゆし」は、まばゆい、まぶしいという意味を持ちます。

相手の顔がまぶしくて、まともに直視できないということになります。

「面映ゆい」の使い方

普段あまり口にする言葉ではありませんが、小説やビジネスの場面で使われることがあります。

相手の顔が眩しくて、まともに見れないという意味ですが、それは良い意味、悪い意味両方でも使えます。

良い意味の場合は、照れくさい場合で、悪い意味ではきまずい場合やきまりが悪い場合などになります。

・大勢の先輩の前で自分だけが社長に褒められて、面映ゆかった。

・自分の提案だったのに、結局みんなにフォローされなければできないことを知り面映ゆい。

・学生時代の友人と同じ部署で働くことになって、少し面映ゆい。

「面映ゆい」の類義語

面映ゆいの類義語には、「恥ずかしい」が一番近い言葉になると思います。

「恥ずかしい」は、自分ひとりの内面の感情を表す時に使えますが、面映ゆいの場合は相手を伴います。

相手に褒められたり、相手の言動により、照れくさくてまともに顔を見返せない状況です。

類義語としては

「こそばゆい」くすぐったいという意味で、褒められたときに照れくさいこと。

「きまずい」意思疎通がうまくいかず、思ったことが伝わらない様子。

「気恥ずかしい」少し恥ずかしさを感じて、格好が付かないと感じること。

「きまりが悪い」ばつが悪い、面目が立たない様子。

「面映ゆい」まとめ

あまりくだけた場面などで使う言葉ではないですが、ビジネスシーンで使える言葉です。

面映ゆいは、大勢の前で褒められた時に、良い意味で使うこともできることができます。

また、使い方により謙遜の意味も含むことができます。

恥ずかしいという感情の中にも、さらに様々な意味を含む言葉が多くあります。

いつも「恥ずかしい」という言葉で済ませてきた人も多いと思います。

これからは、場面に応じて「面映ゆい」も使い分けてみてはどうでしょう。

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