「黙示録」の意味と使い方・由来や例文

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「黙示録」とは、「クリスチャン・ギリシャ語聖書(新約聖書)」の巻末の書の書名です。

「黙示録」という名称以外にも「ヨハネの黙示録」「ヨハネによる黙示録」「ヨハネへの啓示」「啓示の書」あるいは単に「啓示」と言われることもあります。

書かれた時期は西暦96年ごろです。

「クリスチャン・ギリシャ語聖書(新約聖書)」のほとんどは、四福音書と使徒による手紙ですが、「黙示録」のみ、「預言書」となっています。

「黙示録」の意味

「黙示録」と訳されるギリシャ語は「アポカリュプシス」で「覆いを外すこと」または「打ち明けること」という意味があります。

英語では「Revelation」とい名称になっていて、今までわからなかったこと、或いは隠されていたものを明らかにする、という意味があります。

「ヨハネの黙示録」の中では、神がキリストを通して将来起きる事を明らかにする、という意味でこの書名が付けられています。

「黙示録」の使われ方

上記のような経緯もあり、様々な文学作品、絵画、映画等で題材として用いられています。

例えばアメリカのノーベル文学賞受賞者ジョン・スタインベック著の「怒りの葡萄」は「黙示録」の中の一節から名付けられた書名です。

また最近でも映画やドラマ、漫画などで使われる「アルマゲドン(ハルマゲドン)」という言葉も「黙示録」の中の一節からとられています。

「黙示録」の概要

1章では筆者ヨハネに啓示が与えられたいきさつ、2章から3章では、7つの会衆へのメッセージが書かれています。

4章から5章では神の王座に関する幻、6章から8章前半までは七つの封印の開封、8章後半から11章までは七つのラッパが吹かれることが描写されています。

12章から14章までは天での戦争、15章から16章までは7つの災いが描かれています。

17章から18章では大娼婦の裁きと「大いなるバビロン」に対する処罰について、19章から20章ではキリストの千年の統治の開始と悪魔サタンの裁きについての預言となっています。

21章ではキリストの千年統治の下での祝福が描写されていて、最後の20章では全体が結ばれています。

「黙示録」のまとめ

「黙示録」とは、「クリスチャン・ギリシャ語聖書(新約聖書)」の巻末の書の書名です。

書かれた時期は西暦96年ごろです。

新約聖書の中で唯一「預言書」の性格を帯びています。

多くの文学作品に影響を与え、現在でも映画や小説などの中で「黙示録」と関係のあるフレーズが使用されています。

皆さんがよく聞く言葉の中にも「黙示録」由来のものが意外と多くあるかもしれません。

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