「わだかまり」の意味と使い方・由来や例文

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不信なのか不満なのか自分でもはっきりしないがとにかく気になってすっきりできない、切り替えられないという気持ちを表現するときに「わだかまりがある」といいます。

つまり「わだかまり」とはいつまでも忘れ去ることができない不信、不平不満、疑いがある状態のことです。

似た言葉で「こだわり」もありますが、こだわりがいい意味にも悪い意味にも使われるのに対し「わだかまり」は悪い意味にしか使いません。

「わだかまり」の意味

漢字では「蟠り」と書きます。

これはへびがとぐろを巻いた様子を表す「蟠る(わだかまる)」から来ており、グルグルととぐろを巻いたへびの、複雑でわけがわからないさまから転じて、何かがひっかかってすっきりしない、ややこしい心の状態を表したのではと考えられています。

つまり「わだかまり」は不信、不平不満、疑いなどがある状態の意味で、「わだかまりがある」といえば、不信や疑いなどをいつまでも忘れることができず、すっきりとしていない心の状態を表します。

「わだかまり」の使い方

「わだかまり」は消し去ることができない不信、不平不満、疑いに対して使います。

自分でも不満なのか疑いなのかはっきりわからないときに使える便利な言葉ともいえるでしょう。

どうしたいのか、どうすべきなのかわからない否定的なものが心に残っているときに「わだかまりがある」と表現できます。

わだかまりを使った他の表現には「わだかまりを残す」「わだかまりが解ける」「わだかまりを捨てる」があります。

「わだかまり」の例文

実際に例文をいくつか挙げてみましょう。

1.わだかまりが残らないよう、とことん話し合ってから別れた方がいい。

恋人と別れるときや離婚するときなどは、お互いにそれまでの過程でいろいろな思い(不平不満、疑いなど)があります。

それが後々「わだかまり」となって残ることがないようにというときの表現です。

2.喧嘩別れした親友と10年ぶりに会い、酒をくみかわすと、それまでのわだかまりが自然と解けていくようだった。

心の中にひっかかっていた、何かすっきりできなかった相手への嫌な感情がなくなっていくときに「わだかまりが解ける」が使えます。

3.わだかまりを捨て、彼女ともう一度やり直そうと決めた。

消し去りたくてもなかなか難しいのが「わだかまり」ですが、意志をもって消そうとするときに「わだかまりを捨てる」という表現が使えます。

「わだかまり」はあいまいな気持ちを表現するのに最適

いい意味にも悪い意味にも使われるこだわりと違い、悪い意味にしか使われない「わだかまり」はある意味とても日本人的で便利な表現です。

自分でもどうしてすっきりできないのかわからないが嫌な気持ちが残っている、まだまだ言いたい文句があるが収めるべきだと思いつつどうにも収まりきれない、そんなわりきれない気持ちをやんわりと伝えるときに使うとよいでしょう。

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