「踵を返し」の意味と使い方・由来や例文

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「踵を返し」の踵とは、足のかかとのことを意味しています。

かかとを返してみると、180度後ろ向きになると思います。

すなわち、踵を返すとは方向転換することですが、今歩いてきた道を、戻るということになります。

読み方には、「きびす」と「くびす」があります。

意味はどちらも、かかとという意味になります。

「踝を返す」以外にも「踵を回(めぐ)らす」と言う言い方もされます。

「踵を返し」の意味

「踵」の一文字だけですと、「かかと」「きびす」「くびす」という読み方があります。

現代では、「かかと」と呼ぶことがほとんどになります。

踵とは、足の裏の後ろの部分になります。

人間の足だけではなく、靴や履物の後部のことも踵と呼びます。

慣用句の「踵を返す」となると、読み方は「かかと」ではなく「きびす、または くびす」となります。

踵を返すと、単純に来た道をまた戻るという意味ですが、急に戻らなくならないといけないという意味合いも含んでいます。

何か急な事情で、引き返さなくてはいけなくなったというような意味でも使われます。

「踝を返し」の使い方

1.彼はその知らせを受けて、踵を返して一目散に来た道を戻って行った。

2.この先は危険だという知らせを受けて、一同は踵を返さざるを得なかった。

3.閉店間際の店まで来たが、間に合わず踵を返して、とぼとぼと帰ることになった。

4.駅まで来たのに、携帯を忘れたことに気が付いて、踵を返して家に戻った。

5.走って追いかけてきた彼女は、用件だけ言うと、すぐに踵を返して去って行った。

「踵を返し」の同意語

「踝を返し」は、わざわざ来た道を、途中でまた引き返さなくてはならないということ。

別の言い方をすると「引き返す」「後戻りする」「逆戻りする」となります。

「骨折り損のくたびれもうけ」や「無駄足」のような意味も含むと思います。

英語では「return」が近いのではないかと思いますが、状況によって「back」を使うほうが当てはまる場合もあります。

「踵を返し」まとめ

「踵を返し」の読み方は「きびすをかえし」または「くびすをかえし」。

意味は、来た道を逆戻りすることです。

お散歩をしていて、なんとなく方向を変えるというようなのんびりした状況ではあまり使いません。

想定外のことや、突発的なことが起こり、やむなくわざわざ来た道を戻らなくてはならない時などに使う言葉です。

かかとをくるりと一回転して、一目散に来た道を戻って行くようなイメージです。

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