「通知」と「通達」と「通報」と「通告」の違い・意味と使い方・使い分け

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通知は「ある事柄を前もって関係者に知らせること」。

「お知らせ」と言い換えると分かりやすい。

通達は「上から下へ強制力を持って伝えること」。

「強制通知」と言い換えると分かりやすい。

通報は「緊急性のある伝達のこと」。

「緊急連絡」と言い換えると分かりやすい。

通告は「ある事柄を一方的に確実に伝達すること」。

「一方的通知」と言い換えると分かりやすい。

通知はお知らせのこと
通知は一般的に何かを事前に知らせる必要がある場合、「お知らせ」と言う形で情報を伝えることです。

強制力はなく、受け取った側は必要があればその通りにしますが、なければ無視をします。

「明日、公園でお花見をしませんか。

ご参加の方は公園に集合してください」という場合、行きたい人は時間の確認などをして参加し、忙しい人は無視をします。

また、法令上、使われる場合も多い言葉です。

通達は上から下へ情報を伝えること
通達とは上から下へ何かをさせたい場合に使い、強制力を持ちます。

会社の中とか役所から民間へ指示をしたい場合に使われます。

「お達し」「上位下達」など普通上から下への伝達になります。

「文部科学省から各学校へ通達があった」「通達を無視すると法令違反を問われる」「役所が出す通達は数多くある」「残業規制の通達があった」などと使います。

通報は緊急性のある伝達のこと
通報は「火災通報」「警察に通報した」など緊急性が伴う連絡となります。

「殺人事件の最初の通報は第一発見者だった」「火災通報機を作動して火事を消防署に通報した」「路上駐車だったので警察に通報した」など一定の事実を緊急性伴って必要な所に伝えることです。

「そのようなことを続けると警察に通報しますよ」など伝えるか否かは自由意志に任されます。

通告とはある必要事項を一方的に文書などで伝えること
通告は「解雇通告」「最後通告」「排除通告」など確実に相手に伝わるように文書などで伝達することです。

例えば、家賃滞納トラブルが解決しない場合など、一方が相手に「法的手段に訴えて、部屋から退去をしてもらうことになる」などと最終的に解決を促す手段として使われます。

通告は半ば法的に強制力のあるものになるのです。

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