念願は「常に心の中にあった成し遂げたいというものに対する気持ちのこと」。
頭の中に常にある願望であり、成し遂げることを目標にしていたようなケースで使用します。
悲願は「悲壮な思いを抱えながら心の中に存在している成し遂げたいというものに対する気持ちのこと」。
絶対に成し遂げないといけない、成し遂げないとマズイと思う気持ちを抱えているという条件が必要なのです。
「念願」の意味
念願とは、常に心の中にあった特定の願望のことで、成し遂げられたらいいなという思いがずっとあるような状況のときに使います。
それを成し遂げることを目標にしているような状況もあり、夢に近い願望と言えるので、仮にその願いを達成できないとしてもネガティブな感情はあまり浮かばない、そういったときに使うことが多いです。
「悲願」の意味
悲願とは、悲壮な気持ちを抱えながら成し遂げたいと思っている願望のことで、それを達成できないと非常にマズイとか、そういうネガティブな感情を芽生えさせる願望と言えます。
したがって、その願望を達成できなかったときにはかなりマイナスの感情を抱える可能性があり、危機感を覚えながらその願望を持ち続けるケースも往々に存在すると言えるのです。
「念願」と「悲願」の用法や用例
「第一志望の大学に受かることはできなかったけど、自分が昔から憧れていた念願の大学には合格することができた。
だから、非常に嬉しいよ。」
「うちの家族は両親、兄が全員が東大に受かっている。
だから僕も東大に受かることは家族の悲願なんだ。
これは絶対に達成しないといけないと思っていて、その思いを力に受験勉強をまさに頑張っている最中だ。」
「念願」と「悲願」は願望の中にある思いの程度に違いがある
念願というのは達成したい望みではあるものの、夢や目標に近くて、達成できなくてもある程度しょうがないと思えるようなものです。
しかし、悲願というのはそれを達成することに人生を懸けているような、達成できないことに関して非常にネガティブな感情を想起させるような願望のことです。
したがって、両者は思いの程度が異なっていると言えるのです。