「予想」と「予測」の違い・意味と使い方・使い分け

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予想は「あることについて推定すること」。

「見込み」「予期」「推定」と言い換えると分かりやすいです。

予測は「あることについて基準から推測すること」。

「推量」「見通し」と言い換えると分かりやすいです。

二つの言葉は同じような意味になりますが、予想は人の判断で将来を考えることですが、予測は何かの考える元がありそれに基づいて将来を考えることです。

予想は人が主観により頭で考えた事です

予想はあることについて、人の考えで直近のことから将来のことまでを色々と想像する事です。

直近のことは「明日の天気は雨だろう」と天気予報などを視て人の主観で判断する事です。

将来のことは「核戦争で人類は滅亡するかも知れない」などを考えることになります。

また、勝ち負けや災害の程度など、結果がどのようになるのかを事前に考えることも予想といいます。

予測は予め推測する事ですが、数値などの基準に基づいて考えることです

予測は数値が絡む事になり具体性が出てきます。

例えば「日本の女性の平均寿命は88才位だが50年後は100才になるだろう」など88才を基準にして100才になるだろうと予測しています。

今はこの基準ですが、将来はこれぐらいになるかも知れませんということを数値で示すことです。

また、数値が基準となっていることが容易に分れば具体的数値は必要なく、「日本の女性の将来の平均寿命を予測する」でも言いのです。

今年のお祭りは雨が降るのではと予想されることから、人出は去年より少ない10万人と予測された

お祭りの人出は気になるところですが、判断の基準は天気予報の情報から主催者が「明日のお祭りは雨ではないか」と予想して、「去年より少ない10万人」と予測したものです。

予想も予測も同じような意味のため、混同して使われることがありますが、厳密には予測は判断になる基準がある点で、単なる考えの予想とは異なります。

予想は主観で、予測は数値基準で将来を考えます

予想は「こうなるだろう」と予め将来の状況を考えることですが、予測は「このような数値になるだろう」と状況を数値で考えることになります。

「明日は雨でしょう」という天気予報は観測データの数値が元にあることが分かるために予測になり、その天気予報を視た人が「明日は雨でしょう」というのは数値の裏付けがその人にはないために予想となります。

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