「細菌」と「ウィルス」の違い・意味と使い方・使い分け

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細菌は「細胞を持ち自己増殖をする微生物のこと」。

「大腸菌など」と言い換えると分かりやすい。

ウィルスは「細胞が無く自己増殖をしないので微生物とは言い切れないもののこと」。

「インフルエンザウィルスなど」と言い換えると分かりやすい。

細菌もウィルスも人体に入ると感染症を発症して、様々な病気になる病原体です。

細菌は細胞を持ち自己増殖ができるので微生物とみなされています。

細菌は細胞が一つなので単細胞生物とも呼ばれていて、栄養分を得て自分で分裂し増えていくことができます。

人間には普通大腸の中や皮膚面には無害の細菌が常に存在しているのですが、病気を引き起こす細菌が問題となるのです。

たとえば、代表的なものとしては大腸菌・黄色ブドウ球菌・結核菌などがあり、その他には食中毒を引き起こすサルモネラ・カンピロバクターなどやコレラ・梅毒・ジフテリア・赤痢などがあります。

ウィルスは細胞を持たず自己増殖もしないしため微生物とは言い切れない存在
ウィルスは細菌よりはるかに小さいもので、代表例としてはインフルエンザウィルス・ノロウィルス・麻疹・風疹・肝炎・ヘルペスなどがあります。

大きさも赤血球の70~80分の1、大腸菌の20~40分の1の0.1ミクロン程度しかありません。

普通の光学顕微鏡では判別できないため電子顕微鏡で観察をします。

細胞は有りませんが、カプシドャエンベロープと言う膜を持ち、DNAかRNA を持つため生物とも考えられています。

ウィルスは細菌と異なり細胞がないので抗生物質は効かない。

細菌は細胞膜を持つため抗生物質が効きます。

なぜなら抗生物質は細菌の細胞膜形成などを阻害する働きがあるのです。

ちなみに人の細胞には影響ありません。

従って細胞膜を持たないウィルスには抗生物質は効かないことになります。

ウィルスに対しては人の細胞内に入り込んめないようにしたり、ウィルスが人細胞の中で増殖できないようにする薬が開発されています。

細菌やウィルスは抗菌薬で退治できますが、他の問題もあります。

病原菌は薬やワクチンなどで押さえることが出来そうですが、耐性菌と言う厄介な存在が問題となります。

細菌やウィルスが薬に対して抵抗力を持つために薬が効かなくなる現象のことです。

多くの抗生物質に効かなくなる多剤耐性菌も問題となっています。

また、新型コロナウィルスのように薬やワクチンがまだない、新たな人類の脅威も発生しています。

細菌やウィルスと薬やワクチン開発とのイタチごっこが将来も続くのです。

 

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