「十分」と「存分」の違い・意味と使い方・使い分け

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十分は、「10あるうちの10すべてを指す様子」を指しています。

「適当」や「ふんだん」などに言い換えると分かりやすいです。

一方で、「存分」というのは「自分の思う通りにできた、満足いく結果が得られたこと」を指しています。

「心置きなく」などに言い換えると分かりやすいです。

「十分」の意味

十分の意味は、「欠けることなく満ちている」ことを意味しています。

「十分に満喫できた」など、自分自身が満足できる程度であることを表す時もありますが、「被災地に十分な物資が送られた」など、あるものに対して不足なく足りている状況を表すこともできる言葉です。

「存分」の意味

存分は、「遠慮なく、思うままの通りの動きができる・結果が得られる」といった意味合いを持ちます。

「十分」はある基準に対して足りているかどうかを量るものであったのに対して、「存分」は自分の中で満ち足りた状態になっているかという自分を主軸とした意味を強く持っています。

「十分」と「存分」の用法や用例

十分の使い方としては、「十分な物資」や「十分な能力を持つ」などによく使われる言葉です。

上限とされる数字があり、それに達しているかどうかを判断するのに活用できます。

一方、存分の使い方としては、「旅行を存分に楽しんだ」「力を存分に発揮することが出来た」など、自分がどう思ったかという判断基準の中で使われる言葉となります。

似ているようで使いどころは違ってくる

「十分」と「存分」では、満ちている様子を表していることから似たような熟語だと思われがちですが、使いどころはそれぞれによって異なります。

誰かや何かに対して度合いを定めるのであれば「十分」、自分がどう思うかを伝えるのであれば「存分」という言葉を使用するのがよいでしょう。

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