触れるは「意図的または偶発的に接触すること」。
「接触」と言い換えると分かりやすい。
触るは「意図的に接触すること」。
「触診」と言い換えると分かりやすい。
「触れる」も「触る」も接触することですが、意図的か偶発的かの相違があります。
また、「触れる」は軽く、瞬間的と言うことが多く、「触る」は感覚的に分かるように強く接触すると言うイメージがあります。
「触れる(ふれる)」は意図的または偶発的に接触すること
「触れる」は意図的または偶発的に接触することと言う二つのケースが考えられます。
興味本心に「触れる」ことはよくあることです。
また、何気なく接触してしまうことも良くあることです。
満員電車で隣の人と接触しないことはできませんが、意図して「触れる」ことは犯罪となります。
「昆虫の触覚」は意図的かつ偶発的な接触をするものです。
また、法律に「抵触」する行為は意図的なものです。
「触る(さわる)」は意図的行為
「触る」は意図的行為となり、場合によると犯罪となります。
医療行為の「触診」は医師が行うもので問題はありませんが、意図的に女性に「触る」ことは痴漢行為となります。
物に「触る」行為はものの肌触りや固さなどを感覚的に確かめたいから行います。
特に着るもの、肌着、カジュアルウェアなどは「触る」ことで品定めをすることがあります。
「触れる」の別な使い方
「触れる」は「逆鱗に触れる」と使うことがあります。
逆鱗は龍の顎に有る逆さに生えた鱗のことで、触れると殺されると言う故事があります。
転じて「目上の人の怒り」と言う意味になりました。
また、「公式発表でそのことに触れることはなかった」と使うこともあります。
「脈が触れる」「地震計の針が激しく触れる」「法に触れる」などの使い方もあります。
「触れる」と「触る」とは
「触れる」は「ふれる」と読み、意図的、偶発的に関わらず起きることになります。
満員電車での「触れあい」は仕方のないことですが、意図的な行為は犯罪となります。
「触る」「さわる」と読み、明らかに意図的な行為です。
医師の「触診」やマッサージなどは医療行為ですし、格闘技や競技で相手に「触る」ことは当たり前なことです。
また、「触れる」は「逆鱗に触れる、脈が触れる、針が触れる」などの使い方があります。