模・モは「模の呉音のこと」。
「模型」と言い換えると分かりやすい。
模・ボは「模の漢音のこと」。
「規模」と言い換えると分かりやすい。
呉音の「モ」は多くの言葉があるのに対し、漢音の「ボ」は「規模(キボ)」しかないと言う珍しい漢字となります。
また、「模」と言う漢字は「木型」と言う意味から、「模する、マネする、手本」などになったと言われています。
「模・モ」は呉音の発音のこと
「模・モ」は呉音です。
「模型飛行機、柔道の模範試合、ダイヤモンドの模造品、同じ形の繰り返し模様、芸術絵画の模写、放火模倣犯、曖昧模糊な態度、大学入試の模擬試験」などの言葉があります。
何かを真似して形にすること、手本となること、曖昧なことなどの意味があります。
その他、「相模(さがみ)、酸模(スカンポ)」などの特殊な読みもあります。
「模・ボ」は漢音の発音のこと
「模・ボ」は漢音の発音のことです。
漢音は呉音より広く使われるのが通例ですが、「模」に関しては「規模」しかないようです。
「規模」は「大掛かりなこと、大きなこと」と言う意味で「マンションの大規模修繕工事」「小規模事業者」「全規模・全産業」「地球規模の影響」「規模が小さい」「それなりの規模がある」などの用例があります。
「摸」の訓読み、特殊
「摸」の訓読みは「かた、のっとる」です。
「かた」は「模範のもの」から「かた」の真似をすると言う意味から「模写、模擬、模倣、模型、模造」などの言葉があります。
「のっとる」は「則る」ですから「模範となること」です。
特殊な読みで「掏摸(摸は代用)すり」「相模(さがみ)国」「酸模(スカンポ)の花」があります。
「模・モ」と「模・ボ」とは
「模・モ」は呉音読みの発音で、「模型飛行機、模写絵、模倣犯、市松模様、曖昧模糊、模擬演習」などの言葉があります。
「模・ボ」は漢音の発音で「規模」があります。
「大規模修繕工事」「小規模」「地球規模」などがあります。
「模」は「かた」と言う意味があり、「マネする、かたち取る、手本となる」などの意味があります。