音・オンは「音の呉音のこと」。

「音楽」と言い換えると分かりやすい。

音・インは「音の漢音のこと」。

「福音」と言い換えると分かりやすい。

「音」と言う漢字の読みは圧倒的に呉音が多くなっています。

本来、多いはずの漢音読みはどういうわけか極少数にとどまっています。

「福音、母音、子音」などがあります。

呉音読みは「音楽、音感、雑音、音響」など馴染みの言葉が数多くあります。

「音・オン」は呉音のこと

「音・オン」は呉音ですが、比較的使われる言葉に多く有ることは、他の漢字にはあまりない特徴です。

「古典音楽、音波、音響装置、音程、音階、音符、音譜、絶対音感、音律、調律師、和音、不響和音、雑音、無音、呉音、漢音、唐音、濁音、促音、音訓、音痴、音域、録音、音読、東京音頭」など「音」に関する言葉が多く有ります。

「音・イン」は漢音のこと

「音・イン」は漢音であるのに使用例は限定されたものです。

「アイウエオの母音(ぼいん、母音とも言う)、カ・サ・タなどの子音(しいん)、キリスト教の福音(ふくいん)、賄賂の音物(いんもつ)、便りの音書(いんしょ)」などがあります。

似た漢字の「韻」は「ひびき、いん」と言う意味で使い、「韻を踏む」などと使います。

「音」の訓読みとは

「音」の訓読みは「おと、ね、たより」などです。

美しい音の意味で「音色(ねいろ)」「虫の音(むしのね)」「忍び音(しのびね)」などがあり、音信の意味で「音沙汰(おとさた)」があります。

「音を上げる(ねをあげる)」は我慢が出来ず降参をすることです。

「弱音(よわね)を吐く」も同様に使います。

「音(おと)を立てる」は大きな音を出すことです。

「音・オン」と「音・イン」とは

「音・オン」は呉音の発音で「音」に関した言葉が多く有ります。

「音楽、音響、音波、音符、音譜、絶対音感、音律、調律師、和音、不響和音、雑音、無音」などがあります。

「音・イン」は漢音の発音ですが以外と熟語は少なくなります。

「母音(ぼいん、母音とも言う)、子音(しいん)、福音(ふくいん)、音物(いんもつ)、音書(いんしょ)」などになります。

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