極・ゴクは「極の呉音のこと。」
「極楽」と言い換えると分かりやすい。
極・キョクは「極の漢音のこと」。
「南極」と言い換えると分かりやすい。
呉音の「極・ゴク」は「極み、最高のもの」と言う意味が強く、「極悪、極道、極上、極貧、極秘」などと使い、漢音の「極・キョク」は「はて、端末」と言う意味で使われているため「北極、南極、地獄、電極」などと使われます。
「極・ゴク」は呉音
「極・ゴク」は呉音で比較的古い言葉になります。
「極み、最高のもの」と言う意味で使われ、用例は「剣術の極意、極彩色の絵画、極道はヤクザ、極悪非道の行い、極貧生活、極楽浄土、極楽往生、極上品、極太ペン、極秘事項、至極当然、極寒の地」などと使います。
また、キリスト教には「煉獄、地獄」などと言う言葉もあります。
「極・キョク」は漢音のこと
「極・キョク」は漢音で「はて、端末、両端」と言う意味で使われます。
使用例は多く、例えば「南極観測隊、北極点到達、極地、極点、陰極と陽極、プラス極とマイナス極、積極的と消極的、究極、電極、磁極、両極端、極度の緊張、極左と極右、極東地方、死刑は極刑、極論を言えば、極力努力する、究極的、太極拳」などがあります。
「極」の訓、他
「極」の訓読みは「きわめる、きわまる、きわみ、きめる」などになります。
語源は木扁に「音符のキョクが付いて、最も高い場所にある「棟木」の意味になり、転じて「極める、最高のもの」などの意味になったものです。
特別な使い方で、「極光(オーロラ)」、「月極(つきぎめ)駐車場」、鑑定書の「極書(きわめがき)」などがあります。
「極・ゴク」と「極・キョク」とは
「極・ゴク」は呉音の発音のことで、「極・キョク」は漢音の発音のことです。
呉音の「極・ゴク」は「極み、最高のもの」と言う意味になり「極楽、極道、極悪」などと使います。
「極・キョク」は漢音で、「はて、両端、端末」と言う意味になり「北極・南極、電極、陽極・陰極、極右・極左、極貧、極上」などと使います。
特殊な使い方で背は「月極、極書」などがあります。