明・ミョウは「明の呉音のこと。」

「光明」と言い換えると分かりやすい。

明・メイは「明の漢音のこと」。

「明治」と言い換えると分かりやすい。

「明」には「ミン」と言う唐音がありますが、日本では中国の旧国名や字体に使用する音なります。

現代では呉音の「ミョウ」は数が少なく、漢音の「メイ」がほとんどになります。

「明治、文明」などと使います。

「明・ミョウ」は呉音

「明・ミョウ」は呉音で、使用例は非常に少なくなります。

「明日(ミョウニチ)、明朝(ミョウチョウ)、明晩(ミョウバン)、明礬(ミョウバン)、明星(ミョウジョウ)、明後日(ミョウゴニチ)、明神(ミョウジン)、燈明(トウミョウ)、光明(コウミョウ)」などがあります。

また、仏教用語では五明(ゴミョウ)など、「明」は「ミョウ」と発音しているようです。

「明・メイ」は漢音

「明・メイ」は漢音で現代の言葉は「メイ」を良く使います。

使用例は多く例えば、「照明、証明、賢明、明確、清明、解明、究明、説明、発明、判明、鮮明、文明、未明、明暗、明白、明細、明朗、明示、名君」などがあります。

このほかにもいくつかの熟語が存在します。

また、「明」の語源は「日と月=明るい」で分かりやすくなっています。

「明・ミン」は唐音

唐音の「明・ミン」はほとんど使われませんが、明国(ミンコク)以外には字体の「明朝体(ミンチョウタイ)」があります。

楷書のようなハッキリした字体でコジック体との対比になっています。

中国の宋代、明代の書物に使われた書体を借りているのです。

毛筆で書かれた楷書文字を木版に起こすにあたり、自然と「明朝体」になったものと考えられます。

「明・ミョウ」と「明・メイ」

「明・ミョウ」は呉音です。

呉音は最も早く日本に伝わっている音で古い言葉や仏教用語には残っているものです。

「ミョウ」と発音する言葉には「明日、明朝、明晩、明礬、明星、明神、燈明、光明」などがあります。

「明・メイ」は漢音で多くの言葉があります。

「照明、証明、賢明、明確、清明、解明、究明、説明、発明」などがあります。

「明・ミン」は限定的なものになり、「明、明朝体」などになります。

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