家・ケは「家の呉音のこと」。
「出家」と言い換えると分かりやすい。
家・カは「家の漢音のこと」。
「政治家」と言い換えると分かりやすい。
「家・ケ」は現代ではごく一部でしか用いられていませんが、昔は「将軍家、大名家、武家、出家、在家、家来」などと使っていました。
「家・か」は現代の言葉にほとんど使われている音です。
「家・ケ」は呉音
「家・ケ」は呉音で古い言葉に使われていました。
現代では「天皇家、出家、在家、創業家、本家、分家、両家、良家」などと使います。
江戸時代は「天皇家、将軍家、御三家、紀伊家、尾張家、水戸家、大名家、伊達家、上杉家、豊臣家、徳川家、高家、武家、家来、出家、在家」などと使われていました。
大名の家はすべて「~家(ケ)」であったのです。
「家・カ」は漢音
「家・カ」は漢音で現代の言葉はほとんど「家・カ」となっています。
「家屋調査、家庭環境、家計簿、家系図、家督、家名断絶、家人、商家、人家、大家、農家、民家、家業継承、備え付け家具、家財道具、家政婦、家紋、家電製品、家長制度、家族会議、家事仕事、檀家、隣家、生家、家運、家訓、家相、家畜、家内、家風」などがあります。
「家」の訓読みとは
「家」の訓読みは「いえ、や」です。
使用例は「いえ」では「家並み、家路につく、家柄を重んじる、華道の家元」など、「や」では、「大家は家主、借家住まい、家捜し、家主と店子イモリと家守」などがあります。
また、「家」の語源は「いけにえの豚がいるたまや」からと言われています。
「豕・シ」は「いけにえの豚」のことです。
「家・ケ」と「家・カ」とは
「家・ケ」は呉音読みのことで古い言葉が多くなります。
「天皇家、出家、在家、創業家、本家、分家、両家、良家」などがあり、江戸時代には「将軍家、大名家、御三家」などがありました。
「家・カ」は漢音読みで、現代の言葉が多く「家屋、家庭、家計、家系、家人、商家、人家、大家、農家、民家、家業、家具、家財道具、家政婦、家紋、家電製品、家族、家事仕事」などがあります。