難物は「取り扱いが難しいこと、気難しい人物のこと」。
「気難しい」と言い換えると分かりやすい。
難儀は「取り扱いに苦労すること、面倒なこと」。
「苦労」と言い換えると分かりやすい。
「難物」は物事や人について「取り扱いが難しいこと、そのような人物のこと」を言います。
「難儀」は苦労や複雑で面倒な事柄を言います。
「難物」は「難しいもの、難しい人物」のこと
「難物」と言うのは、「難解なものごと、難解な人物のこと」を言います。
「難しい、難解な」と言う意味は「複雑、取り違いミスが起こやすい、時間がかかる、細かい」などのことを言い、有能な人間でも手に余るものなどを言います。
普通は作業チームやプロジェクトチームを組むべきことになります。
人について使う場合は、「対応に注意が必要な人、表裏がある人、気難しい人、自分よがりな人」などを言います。
「難儀」は苦労
「難儀」と言うのは「苦労をしなければ熟せないこと、ひどく骨が折れること、面倒なこと、困難なこと」などを言います。
「難儀」の「儀」は「ものごと」と言う意味で使い、「公儀、婚儀、行儀、葬儀」などと使います。
つまり、「難儀=難しいこと」と言う意味です。
「難儀だなあ」は「面倒だなあ」と言うこと、「明日は大雨と言うから道中は難儀をするかも知れない」では「苦労、困難」と言う意味で使います。
「難物」の扱いは「難儀」する
「難物」と思われる物事や人物を相手にする場合は、「難儀」となるのです。
その場合は、何かとトラブルが起き易くなり、物事もスムーズには運ばなくなります。
困ったことが何か起きてしまうということです。
特に、大変に気難しい「難物」と言われる人は総じて協調性に欠ける面を持ち合わせていますから、「難儀」となるのです。
「難物」と「難儀」とは
「難物」は取り扱いや処理に注意が必要で、手間暇が余分にかかりそうな難しい物事を言います。
人物に使う場合は、気難しく、周囲との協調性を持ち合わせていない、独りよがりな人を言います。
「難儀」は難しいことと言う意味で、「難しい」は困難、苦労、面倒と言う意味で使います。
「仕事や人で難物を扱わねばならない時は、難儀だと感じる」と使います。