「遺跡」と「史跡」の違い・意味と使い方・使い分け

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遺跡は「人類が残してきた足跡のこと」。

「古墳」「巨石文化」「貝塚」と言い換えると分かりやすい。

史跡は「遺跡の中でも歴史的価値があると認定されたもののこと」。

「城郭」「寺社」「合戦跡」と言い換えると分かりやすい。

史跡は遺跡の概念に含まれますので史跡はすべて遺跡であると言えいえます。

逆に遺跡はすべて史跡では有りません。

「遺跡」は人類の活動の痕跡です。

「遺跡」は太古の巨石文化や古墳、貝塚、集落跡、城郭、寺社、身分の高い人物の旧宅など人類が発祥してから活動してきた痕跡となります。

そのため、世界では無数の場所が遺跡とされ日本国内でも数十万件が確認されています。

代表例では「ピラミッド」「ストーンヘッジ」「インカ」「ナスカ」「メキシコ文明」「ローマ」「前方後円墳」などです。

「史跡」は遺跡の中でも特別歴史的価値があるものです。

「史跡」は遺跡の範疇に含まれている特別に歴史的価値があるとされているもので、日本では国や自治体が文化財保護法などの法律や条令で認定しているものになります。

数はそれほど多くはないのですが、中には山内丸山遺跡や五稜郭跡、彦根城跡、厳島、平城宮跡のように文化財保護法で「特別史跡」となっているものもあります。

「遺跡」は太古、「史跡」は有史と言うイメージがあります。

「遺跡」は世界ではエジプト、ペルー、メキシコ、中国、中近東、ローマなどの文明発祥の地にある古代遺跡やそれ以前の太古の遺跡や巨石文明などよく分かっていない不思議なものなどを思い起こしてしまいます。

半面、「史跡」は人類の活動した時代背景や文献などがはっきりと分るもので比較的新しいものと思ってしまいます。

「遺跡」と「史跡」は人類が残した活動の歴史です。

「遺跡」は人類が生まれてから今日まで活動してきた証拠として残っているものです。

よく分からない太古の不思議なものや文明発祥に伴うもの、有力国家が残したもの、権力者の残した足跡など多彩で広範囲になります。

「史跡」はその中でも歴史的価値があると認定された遺跡のことで数は限られています。

「遺跡」と「史跡」の区別はハッキリとはせずに曖昧な部分もあります。

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