「挙用」は、人を取り立てて用いることです。
英語では「登用」と同様に「promotion」「appointment」で表されます。
「昇格」という意味の場合「promotion」を使います。
「任命」という意味の場合「appointment」です。
「幹部に登用(挙用)された」は「He was promoted to an executive post. 」です。
「抜擢」は、多くの中から特に引きぬいて登用することです。
英語では「selection」「promotion」で表されます。
「彼は多くの中から抜擢された」は「He was selected from among many candidates. 」です。
「挙用」の意味
「挙用」は、下位にあるものを上の地位に引き上げて用いることです。
人を取り立てて用いることです。
「登用」と同じ意味です。
以下のように使います。
新人を挙用する 重役に挙用する
☆appointment
名詞です。
「指名・任命」「役職」「約束・予約」「設備・装飾品」「(法律用語)帰属者指名」という意味です。
「ブラウン氏をペルー大使に任命すること」は
「The appointment of Mr. Brown as ambassador to Peru」「The appointment of Mr. Brown to be ambassador to Peru」です。
「抜擢」の意味
「抜擢」は、多くの中から特に引きぬいて登用することです。
「擢用・てきよう」と同じ意味です。
以下のように使います。
新人を抜擢する 重役に抜擢する 主役に抜擢する 才能のおかげで抜擢された
☆promotion
名詞です。
「昇進・進級」「助長・普及促進」「上位への昇格」という意味です。
「彼女は昇進して給料が増えた」は「She got a promotion and an increase in salary. 」です。
挙・擢の漢字
「挙」
字義は「あげる」「あがる」「行う・企てる」「選び取る」「目方の単位」「あげて・こぞって」「たくわえる・買い込む」です。
解字では、「手+與」で構成されます。
「與・よ」の部分は「共に手を合わせて物をあげる」を表します。
これに「手」を付し「力を合わせて物を持ち上げる」を表し「あげる・あがる」を意味します。
「擢」
字義は「ぬく・引き抜く」「ぬきんでる」「のぞく・取り去る」「伸びる」です。
解字では、「?(手)+?」で構成されます。
「?・てき」の部分は「羽根が高く舞い上がるきじ」を表します。
これらにより「高くおどりあがる」を表し、「手」を付して「高い方を抜き出す」を意味します。
「挙用」は 人を取り立てて用いること、 「抜擢」 は多くの中から特に引きぬいて登用することです。
「起用」「登用」「挙用」「抜擢」は、類語です。
共通する意味は「人を選び出して用いること」です。
「登用」「挙用」は、それまで低い地位にあった優れた人材を、高い地位に引き上げ重要な役割を担わせることです。
「挙用」は、あまり用いられません。
「抜擢」は、その能力に注目し、多くに人の中から特に選び出して、重要な仕事をさせることです。