「やらせ」と「演出」の違い・意味と使い方・使い分け

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やらせは「テレビ番組などで、あらかじめ出演者と示し合わせて起きたことを偶然起きたように装うこと」。

本当は起きることが決まっていたのに、たまたま起きたように見せることになります。

演出は「脚本やシナリオに基づいて、より面白い、魅力的な内容にするための仕掛けのこと」。

意味としてはやらせの概念を含むものであると言えます。

「やらせ」の意味

やらせというのは、視聴者からすれば自然に発生したように見えることが、実は完全に予定されたうえで起きている状況のことです。

それが悪いことかどうかは別としても、視聴者からすれば騙されたという感情がわいてくるので、クレームや悪評などにつながりかねないものとなっており、やらせは一部で社会問題になることもありえるのです。

「演出」の意味

演出というのは、あらかじめ作成されていた脚本やシナリオに合わせる中で、番組などを面白くするための仕掛けのことです。

魅力的に見せるための策として、やらせのような部分を含む概念と言えるので、やらせと演出は似ているような言葉として使われることもあるのですが、演出の方が含まれる範囲がより広いと言えるのでしょう。

「やらせ」と「演出」の用法や用例

「あの番組にやらせ疑惑が浮上している。

出演者が告白したらしいけど、本当だったら社会問題になりそうだな。

でも、やらせが完全に消えたらテレビはつまらなくなるかもしれないけどね。」

「テレビ番組を制作する過程ではいろいろな演出が行われる。

演出というのは少しでも番組の内容を面白くするための策であり、作り手の努力とも言えるのだろう。」

やらせと演出は同じ部分も含むことになる

演出は番組などを面白くするための策であり、工夫にもなるので、その中にはやらせのような行為も含むことになります。

しかし、演出というのはそれが全てではないですから、やらせのような行為以外にも、いろいろなやり方が存在することになります。

演出の方が幅広い概念なので、やらせと比べてどこまでを含むのか?の判断はちょっと難しいです。

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