「回る」と「廻る」は、同じ意味です。
「ある点を中心にその周囲を、輪を描くように動く」「回転する」を意味します。
また、「順々に移動していく」という意味の他に、「帰りに病院に回る」のように途中で立ち寄るという意味や、「右に回る」というように方向を変えるという意味もあります。
「周る」は、「巡る」「一まわりする」という意味です。
「あまねく行き届く」という意味もあります。
「一周する」「新しい条例を周知する」のように使います。
名詞の「回り」は、「周り」よりも広く一般的に使用されます。
「火の回りが速い」「回り道」のように使います。
「回る」「廻る」の意味
※「回る」「廻る」は、同じ意味です
①「回転する」「あるものを中心にして回る」「円軌道をまわる」という意味です。
「地球がまわる」「風車が回る」「腕を回す」のように使います。
②「物の周囲に沿って動く」という意味です。
「廻船問屋」「船は岬に沿って廻る」のように使います。
③「周遊する」「巡回する」という意味です。
「東北地方を廻る」「得意先を回る」のように使います。
④「順番に巡ってくる」という意味です。
「当番が回る」「回覧板が回ってくる」のように使われます。
⑤「迂回する」「経由する」という意味です。
「友達の家に回る」「ヨーロッパの各地を回る」のように使われます
⑥「別の場所」「立場へ移る」という意味です。
「敵の背後に回る」のように使われます
⑦「効く」「いき渡る」という意味です。
「酒がかなり回った」「手を廻して解決した」のように使われます
⑧「機能する」という意味です。
「気が回る」「知恵が回る」のように使われます
⑨「ある時刻を過ぎる」という意味です。
「3時を回ったところだ」のように使われます
「回る」の類語には、「回転」「巡る」があります。
共通する意味は、「あるものを中心として動くこと」「あちこちと歩くこと」です。
「周る」の意味
「周」という漢字の字義は、「まわり」「ゆきわたる」「めぐる」「いたる」「誠実で親密である」です。
「周」という漢字は、甲骨文字・金文では、方形の箱、または、鐘などの器物に彫刻が一面に施されている様を表します。
その形から、「あまねく行き渡る」ということを意味するようになりました。
「周囲」「円周」「周知」「周到」「一周する」のように使います。
「回る」「周る」「廻る」用途
◇「回る」と「廻る」は同じ意味・用途
①「回転する」「あるものを中心にして回る」「円軌道をまわる」という意味で使われる場合
「ぐるぐる回る」「月は地球を回る」「地球は24時間に一回回る」
「モータが回らない」「独楽が回る」「プロペラが回る」「モータ―が回る」
「車軸が回る」「油切れで回らなくなった」
②「物の周囲に沿って動く」という意味で使われる場合
「湖を廻る」「船は日本海側を廻った」
③「周遊する」「巡回する」という意味で使われる場合
「巡査は受け持ち地域を回った」
④「順番に巡ってくる」という意味で使われる場合
「杯が回った」「歌の順番が回ってきた」
「回り回って」・・・・物事や局面が次々に移り回って。
巡り巡って
⑤「迂回する」「経由する」という意味で使われる場合
「友人の家に回って帰る」「アメリカを回って帰る」
⑥「別の場所」「立場へ移る」という意味で使われる場合。
「敵の背後に回る」「台所に回ってください」「風が北に回った」「つきが回った」
⑦「効く」「いき渡る」という意味で使われる場合
「酒がかなり回った」「毒が回ってきた」「油を回しいれて、肉を入れる」
⑧「機能する」という意味で使われる場合
「口が良く回る」「知恵が回る」「あの人がいないとわが社は回っていかない」
⑨「ある時刻を過ぎる」という意味で使われる場合
「3時を回った」「お昼を回った」
◇周る
名詞「まわり」として使われる場合
「周囲」「周辺」「池の周り」「円周」
動詞「巡る」という意味で使われる場合
「一周する」「周遊券を求める」
まとめ・「一年は、地球が太陽を一周する時間」
一年は、太陽が天球を一巡する周期です。
つまり、地球が太陽を一周する時間のことです。
現在、平均して約365.242 189日(2015年時点)であるとされます。
地球の公転を基礎に置く太陽暦を発達させたのは、古代エジプトでした。
この地で太陽暦が発達した理由は、一定の周期でナイル川が氾濫したからです。
現在、世界各国で用いられるグレゴリオ暦では、一年を365日とします。
一年を366日とする閏年を400年間に97回設けることによって、一年の平均日数を365.2425日としています。
なお、天文学における時間の計量では、ユリウス年は正確に31 557 600秒とされています。