尊敬は「他人を敬い、他人の人格などを優れたものと認めること」。
一般的には特に優れた人に限定して使うということが多いです。
敬意は「他人を敬うこと」。
基本的に分け隔てなくいろいろな人に対して使うという特徴があり、敬うという気持ちがあればそれだけで使うことができる言葉なので、使用シーンは多く考えられます。
「尊敬」の意味
尊敬というのは、他人の人格などを優れたものと認めるということになりますが、その中には敬うという気持ちも含まれており、敬意に近い意味もあります。
しかし、敬意よりも一段上のすごさのようなものを感じたときに使うので、敬意と比べると使用できる状況は限られるという意味では、こういう部分は尊敬という言葉の特徴です。
「敬意」の意味
敬意というのは、相手に対して敬う意思を示すことであり、これは特定の人間のみに使うというよりは、いろいろな人たちに対して分け隔てなく使うという、そういう特徴がある言葉です。
年上の人に対して敬意を示すとか、初対面の人に敬意を示すとか、いろいろなシーンで使うことができますから、そういう特徴を持っている言葉であると言えるのです。
「尊敬」と「敬意」の用法や用例
「尊敬する人は誰かとたまに聞かれることがあるんだけど、僕はあまり思いつかないんだよな。
尊敬するって気持ちはかなり限定された状況で、その条件を満たしている人というのは多くないだろうし。」
「基本的に僕は初対面の人に対しては全員に敬意を示すようにしている。
どんなに年下の人であっても、初対面の段階では敬語を使うようにしているんだ。」
尊敬と敬意は意味としてはかなり似ているが
尊敬と敬意という言葉はどちらも相手に対して敬う気持ちを持っている言葉であり、その点においては共通していると言えます。
しかし、尊敬というのは特定の状況のみでしか使えない言葉であり、条件が厳しいのです。
敬意は割といろいろなシーンで使う言葉であり、実際に敬意を示す相手というのは多く存在しているというのが通常でしょう。