「収入」と「所得」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「収入」は、金銭や物品などを手に入れて自己の所有とすることです。

英語では「an income」「earnings」で表されます。

「彼は年600万円の収入がある」は「He earns six million yen a year. 」「He makes six million yen a year. 」です。

「所得」は、自分の物となった「利益」のことです。

英語では「one’s income」「earnings」で表されます。

「所得の範囲で生活する」は「live within one’s income」です。

「所得税の申告書」は「an income tax return」です。

「収入」の意味

「収入」は、金銭や物品などを手に入れて自己の所有とすることです。

またその金品を指します。

人・組織などに納められ、その人・組織の所有となる金銭・物品をいいます。

反対語は「支出」です。

以下のように使います。

今年は収入が多かった 収入印紙 収入官吏 収入伝票 収入役
収入を証明する 臨時収入があった

☆収入印紙
国庫の収入となる特定の租税・手数料その他の収納金の収納手段として、政府が発行する証票です。

地方公共団体では「収納証紙」といいます。

「所得」の意味

「所得」は、以下のような意味です。

①得るところのものです。

得て自分の所有となるものです。

②自分の物となった「収入」「利益」のことです。

③経済学では「income」を指します。

何らかの形で生産に参加した生産要素に対して支払われる報酬です。

「俸給」「賃金」「地代」「家賃」「利子」「利潤」などのことです。

以下のように使います。

今年は所得が多かった 所得を証明する 所得控除 所得収支

☆収・得の漢字

「収」
字義は「おさめる」「おさまる」「夏(か)の時代の冠の名前」です。

解字では、「又(攴)+レ+丨」で構成されます。

「レ+丨」の部分は「まつわる」を表します。

「又(攴)」の部分は「強制する」を表します。

これらにより「物をまつわらせる・からめとる」を表し「おさめる」を意味します。

「得」
字義は「える・うる」「う(助字)」「利益」「徳のある人」「徳とする・ありがたく思う」です
解字では、「彳+見+守」で構成されます。

「見+守」の部分は「える・とる」を表します。

これらにより「歩いて行ってとる」を表し「える」を意味します。

「収入」は 金銭や物品などを手に入れて自己の所有とすること、「所得」は 自分の物となった「利益」のことです。

「収入」「所得」「稼ぎ」「実入り」は、類語です。

「定収」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「手に入れて自己の所得となる金銭、また、金銭を得ること」です。

「収入」は、種類・手段を問わず、自分の所得となる金銭をいいます。

広く用いられます。

「所得」は、一定期間の収入から必要経費を除いた残りをいいます。

個人だけでなく、法人についても使われます。

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