「のべつ幕なし」と「ひっきりなし」の違い・意味と使い方・由来や例文

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のべつ幕なしは「物事が途切れず続く様子のこと」。

「途切なし」と言い換えると分かりやすい。

ひっきりなしは「続けて物事が起きる様子のこと」。

「連続」と言い換えると分かりやすい。

「幕」は芝居の幕のことで幕を引く間もない状態で続けて芝居をする様子のことを言いました。

「ひっきりなし」は「引く切りなし」のことです。

「のべつ幕なし」は続く様子

「のべつ幕なし」の「のべつ」は「途切れることがないこと」、「幕なし」は芝居の幕が下りないこと」で、「のべつ幕なし」は「ずっと途切れずに続いている様子」を言います。

「あの人はのべつ幕なしにまくし立てている」「何を焦っているのかのべつ幕なしにタバコを何本も吸い続けている」「のべつ幕なしに愚痴を言っている年寄りがいた」などと使います。

「ひっきりなし」は続いて起きている様子

「ひっきりなし」の「ひっきり」とは「引き切り」のことで「切れ目」を意味しています。

「切れ目がなく続く様子」を表す言葉になります。

「大通りではひっきりなしに車が通っている」「抗議のスレがひっきりなしに続き、あっという間に数千にもなった」「注文の電話が殺到し、ひっきりなしにベルが鳴っている」
「ひっきりなしのファンのサイン要求」などと使います。

「のべつ幕なし」と「ひっきりなし」の使い方

「のべつ幕なし」はどちらかと言うと「人の行為」に使われています。

「まくしたてる、たばこを吸う、愚痴を言う」などは人の行為が休むことなく続いていることになります。

「ひっきりなし」はどちらかと言うと「状態」に使われます。

「車が通る、スレが続く、ベルがなる」などは状態が切れ目なく続いていることです。

これらの言葉は連続することを言っているので、同じ様に使うことが出来ます。

「のべつ幕なし」と「ひっきりなし」とは

「のべつ幕なし」は芝居の幕が下りないように続けて何かを行うことを言います。

人の行為として使われやすいと言えます。

「ひっきりなし」は切れ目なく何かが続いている状態を表す言葉になります。

どちらも同じ様に使っても違和感はありませんが、どちらかと言えば「ヒトの行為」と「状態」とに使い分けるとスッキリします。

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