「返済」と「弁済」の違い・意味と使い方・使い分け

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返済は「借りたものの一部を返すこと」。

全部ではなく、一部を返すときに返済という言葉を使いますが、一般的な用語に該当します。

弁済は「借りたものの全部を返すこと」。

借金であれば完済を意味することになります。

また、一般的な用語というよりは法律用語になるので、専門家が使うケースが多く、一般の人はほとんど使いません。

「返済」の意味

返済というのは、借りたもののうち一部を返すことです。

借金などお金にかかわる問題で使われることが多いですが、借りた総額のうちの一部の金額を返したときには返済というのが通常です。

全部を返したときには完済という言葉を別に使います。

また、返済という言葉は法律用語ではなく、私たちが一般的に使用する言葉と言えます。

「弁済」の意味

弁済というのは、借りたもののうち全部を返すことであり、借金の場合には全額を返し、完済の状態を作ることを意味しています。

しかし、法律用語のために一般人が使うことはほとんどありません。

一般的な会話の中では返済、または完済という言葉を使うことになるのです。

弁済は法律に詳しい専門家が使うことがあるため、そこで耳にすることがあるくらいでしょう。

「返済」と「弁済」の用法や用例は?

「今月の分の借金を返済したが、まだまだ返済しないといけない分がたくさん残っているな。

この分だと全て返し終わるのにどれだけの期間がかかるんだろうか。

「この依頼者の借金はようやくすべて弁済に至った。

弁護士の私としての務めは果たしたと言えるだろう。

時間は長くかかってしまったが、根気よくコツコツと返済を勧めて良かったと思う。

返済と弁済は日常的な用語と法律的な用語の違いが大きい

返済という言葉は一般人が割と使いますが、弁済という言葉は専門家以外ほぼ使いません。

それぞれは一部を返す、全部を返すという違いもあるものの、日常の範囲内では返済という言葉はほぼ使われ、弁済という言葉はあまり聞かれないので、多くの人にとって返済の方が馴染みがあり、その馴染みのある言葉を多くが使っているという状況なのでしょう。

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