「柏餅」と「桜餅」の違い・意味と使い方・由来や例文

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柏餅は「餅皮に餡を包み柏の葉を1枚かぶせた和菓子のこと」。

「節句菓子」と言い換えると分かりやすい。

桜餅は「餅皮に餡を包み、桜の葉を1枚かぶせた和菓子のこと」。

「ひな祭り菓子」と言い換えると分かりやすい。

「柏餅」も「桜餅」も葉に包むことで共通しています。

更に節句に欠かせない和菓子であることも共通しています。

「柏餅」は端午の節句に食べる菓子

「柏餅」は5月の節句に食べられる和菓子のことです。

上新粉や白玉粉と言った米粉で作られた餅皮に餡を包み、更に表面に柏の葉をかぶせて節句らしくしたものです。

関西ではちまきが定番ですが、関東などでは「柏餅」がこどもの日の定番になっています。

もともと柏の葉は新芽が出るまで葉を落とさないために武家社会では子孫繁栄の印として使われたと言うことです。

「桜餅」はひな祭りに食べられる菓子

「桜餅」はいつしかひな祭りの定番となりました。

もともと桜の季節に作られるものですが、ひな祭りと重なることや、「柏餅」との関連を考えたことなどで定着しました。

生地は小麦粉や米粉でつくられ、中にこし餡を包み、表面に塩漬けの桜の葉をかぶせたものですが、これは関東風の作り型になります。

関西では、粒が残る餅皮にこし餡を包め、桜の葉で包む作り方になります。

どちらも食紅で桃色に染めています。

「柏餅」と「桜餅」の皮とは

「柏餅」の皮はうるち米の上新粉やもち米の白玉粉、片栗粉などを混ぜたものを餅にして皮にします。

ですから色付けはせず白いままです。

「桜餅」は関東風では小麦粉から作るクレープのような皮を使います。

関西風では、もち米粉、特に道明寺粉を使いもち米の粒が残る程度にしたものを使います。

どちらも食紅で着色し桃色にします。

「柏餅」と「桜餅」とは

「柏餅」と「桜餅」はどちらも節句に食べられると言う共通性があり、柏やサクラの葉で包むと言う点も同じ和菓子です。

「柏餅」は関東では端午の節句に子孫繁栄の印として作られてきた経緯があります。

関西では中国伝来の「ちまき」が普及したため、余り食べられません。

「桜餅」はひな祭りに作られる和菓子ですが、関東風と関西風とでは見た目も異なります。

どちらも食紅で桃色にすることや塩漬けの桜葉をかぶせると言う点は同じです。

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