「巡り合う」と「行合う・ゆきあう」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「巡り合う」は、巡り巡ってやっと出会うことです。

英語では「come across」「meet again by chance」で表されます。

「偶然出会う」という言う実の場合「come across」を使います。

「再会する」という意味にの場合「meet again by chance」です。

「彼女は長い間行方知れずになっていた我が子に巡り合えた」は「She was reunited with her long -lost child. 」です。

「行合う」は、進んで行って出あうことです。

英語では「meet」「come across」「run into」で表されます。

「その後、彼と行き合うことは一度もなかった」は「I never saw him again after that. 」です。

「巡り合う」の意味

「巡り合う」は、巡り巡ってやっと出会うことです。

「邂逅する」と同じ意味です。

以下のように使います。

音信不通だった友に巡り合う 結婚相手に巡り合う 幸運に巡り合う
よき師に巡り合ったのは幸いだった 旧友に巡り合う

<めぐりあひて>
「巡り合ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半分の月かな」は、古今和歌集に載っている和歌の一つです。

百人一首にもとられています。

作者は紫式部です。

久しぶりに会った幼友達が、雲隠れする月のようにあわただしく帰ったことを詠んだものです。

その名残惜しさを表しています。

「行合う・ゆきあう」の意味

「行合う」は、以下のような意味です。

<自動詞の場合>
①進んで行って出あうことです。

「でくわす」「いきあう」と同じ意味です。

万葉集(12)に「道に行合ひて」とあります。

②ぴったり一致することです。

<他動詞の場合>
行合うようにさせることです。

交差させることです。

古事記(下)に「鶺鴒(まなばしら・セキレイの古称)尾行合へ」とあります。

以下のように使います。

旧友に行合う 公園で友達と行合った 来る途中で救急車と行合った

<関連語>

「まみえる」は「単に顔を合わせる」という意味です。

または、「君主にまみえる」のように使います。

「来合せる」は、たまたま人が何かしていたり、何か催されたりしている場面に来て人や物事に出あうことです。

「たまたま医者が来合せていて運が良かった」のように使います。

「再会」は、しばらく会わなかった人とまた会うことです。

「大学時代の友人と再会する」「再会を約す」のように使います。

「一期一会」は、一生に一度会うことです。

また一生に一度限りであることです。

茶道の心得からきた言葉です。

「一期一会と思って真剣にやるべきだ」のように使います。

「巡り合う」は 巡り巡ってやっと出会うこと、「行合う」は 進んで行って出あうことです。

「あう」「出あう」「出くわす」「巡り合う」「行き合う」は、類語です。

「お目に掛る」「拝眉」「拝顔」「まみえる」「来合せる」「再会」「一期一会」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人が人や物事などと一緒になること」です。

「巡り合う」は「長い期間を経て思いがけず人や求めていたものと対面する」という意味です。

「出合う」よりも狭い範囲で使われます。

「行き合う」は、どこかに向かう途中で人や物に偶然対面する場合に用います。

「出くわす」に比べると驚きの程度が少なく「通り過ぎる」という意味を含みます。

「いきあう」ともいいます。

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