観賞の(観)は(観光)や(観測)などに用いられるように、見る(観る)の意味があり、観賞は見て楽しむことを意味します。
すなわち、自然を見ることを楽たのしむ見方です。
一方、鑑賞の(鑑)は、(鑑定)やあ(鑑別)などに用いられるように、良く見て品定めをするという意味があり、鑑賞は芸術作品を理解し味わうことの意味であります。
(観賞)とは
観賞は秀麗な自然や風景を眺めて満ち足りた気持ちになることを言います。
特に自然界に生きている動物を見てやさしい気持ちになったり、自然に生えている植物を見てゆったりした気持ちになったり、風景を見てさわやかな気持ちになったりとその対象物を観察して風貌や行動、景色など自然に存在しているものを題材にして見る事を言います。
(鑑賞)とは
鑑賞は、昔の映画を見て懐かしくなったとか、ジャズやシャンソンなどの音楽を聴いて音楽に酔ったとか、テレビで好きな悲しいドラマを見て泣いている、音楽ライブやコンサートに行って興奮した。
画廊や個展、美術館などに行って作品を見て感動した。
など、人が創り上げた芸術作品や音楽作品を見たり聴いたりすることを言います。
鑑賞と観賞 の用法、用例
観賞は言葉そのものには(観て楽しむこと、よく眺めること)といった意味があり、風景や動物など自然の中のものをみて楽しむ場合に使用します。
鑑賞は(芸術性のあるものを味わい理解すること)という意味があり、人の手が加えられた芸術作品をしっかり味わうという意味で使われます。
他にも(冷静な心で本質を見極める)という意味の(観照)。
(感心して褒める)という(感賞)。
(功績のある人を褒め称え賞を与える)という(勧賞)という言葉もあります。
観賞が鑑賞になる瞬間
観賞が観賞に変化する場合があります。
自然に咲いている花を眺めて楽しむことであれば(観賞)という言葉を使いますが、これに人の手が加わり(盆栽)や(生け花)、(フラワーアレンジメント)になると芸術性を帯びてくるので(鑑賞)という言葉に変化していきます。
同じ花が対象でも自然体のものが人の手が加わることで使い方が変化する事があります。