輪は「車輪のこと、まるいこと、輪郭のこと、かわるがわるということ」。
「車輪」と言い換えると分かりやすい。
環は「輪状の珠のこと、輪のこと、巡ること」。
「環状」と言い換えると分かりやすい。
「輪」も「環」も基本的に「わ・まるい」という意味があり、それぞれに派生をした意味を持ちます。
「指輪・腕輪・首輪・足輪」などの他、「年輪・外輪・輪」などがあります。
「環」も「金環食・環境・環礁」などがあります。
「輪」は車輪のこと
「輪」は語源として「車の両車輪」のことを意味します。
派生して「まるいもの」を意味します。
「日輪は太陽の周りに出る輪」「年輪は木の輪」「輪郭をなぞる」「阿蘇の外輪山」「薔薇の大輪」「マンション理事長の輪番制」「公営ギャンブルの競輪」「輪禍は交通事故」「仏教で言う輪廻転生」「コーラスの輪唱」などと使います。
「環」はまるいもの
「環」は語源では輪状の玉のことを言います。
転じて「めぐる・まわる」という意味もあります。
「首都圏の環状道路」「地球環境問題」「久々の金環食がある」「循環器内科」「環礁はサンゴ礁」「海の還流」「環は名前に使い『たまき』という」「土星には大きな環がある」「天王星にも環が発見されている」「天体の環は衛星から出来たという説が有力だ」などと使います。
その他の「輪・環」の付く言葉
「輪」は「海水浴の浮き輪」「沢山のゴム輪」「内輪もめは見苦しい」「暇なら知恵の輪」「葬式に並ぶ花輪の列」「上品な耳輪」「前輪と後輪」「体操競技の吊り輪」「月の輪クマ」「城の曲輪」などがあります。
「環」では「回環は帰還のこと」「北方領土返還交渉は行き詰まっている」「債券の償還期限が来る」「大政奉還がなされた維新」「僧侶の還俗」などと使います。
「輪」と「環」とは
「輪」は「車輪のこと、回ること、丸いこと」、「環」は「丸いこと、回ること、めぐること」を意味し、共通する点がある言葉です。
「円状に回る、もとに戻る」などの意味もあります。
「車輪・輪郭・年輪・輪番・輪唱・二輪車・輪廻転生」などの言葉があります。
「環」は「環状・還元・還付・還流・還暦・還俗・返還・帰還」などがあります。