鉛は「柔らかく、毒性のある金属のこと」。
「鉛筆」と言い換えると分かりやすい。
亜鉛は「鉛に似た性質でトタンの材料となる金属のこと」。
「トタン」と言い換えると分かりやすい。
「鉛」は比較的大量に存在するもので、古代から精錬技術があり加工しやすい金属として利用されてきました。
「亜鉛」は「鉛」に似た性質を持つ金属だったため、「亜」と言う字が当てられました。
「鉛」は柔らかい金属
「鉛」は融点が低く、柔らかいために古代より人類に利用され、現代でも合金が造られ多方面で利用される金属です。
放射線を遮断することでも知られ、鉛蓄電池の電極や鉛活字、鉛ガラス、軸受け、ハンダ、水道管、合金などに使用されます。
ただし、人体には有毒なものとされ、骨に蓄積されると貧血、腹痛など様々な慢性症状を引き起こします。
「亜鉛」の合金は真鍮
「亜鉛」は「鉛」や銅などと共に算出されます。
銅との合金である「真鍮」は古代より造られ利用されてきました。
現代でも「真鍮」や「顔料」「白粉」「電池」などに利用されますが、「鋼板に亜鉛メッキ」を施した「トタン」が良く知られています。
「トタン」はポルトガル語由来の「亜鉛」のことです。
また、人体に欠かせない必須微量元素です。
「鉛」は有害、「亜鉛」は人体に必須
「鉛」と「亜鉛」は金属の性質が似通ったものがありますが、「鉛」は「鉛中毒」など人体に有毒となり、「亜鉛」は人体に多く取り込まれている必須の元素となっています。
サプリメントとして取り込むことも行われますが、過剰摂取による急性亜鉛中毒で胃腸障害を引き起こすことがあります。
反対に欠乏すると、貧血、皮膚炎、精子の減少などが起きます。
「鉛」と「亜鉛」とは
「鉛」は柔らかく加工しやすい金属として古代より利用されてきた金属です。
合金も古代より作られ、現代では鉛蓄電池や活字、軸受け、ガラス、ハンダ、水道管などに利用されています。
しかし、人体に有害金属であるため、注意が必要です。
「亜鉛」は「鉛似の金属」として古代より知られ銅との合金「真鍮」は古くから作られてきました。
また、鋼板に亜鉛メッキをした「トタン」は建材として広く利用されました。