魔は「悪魔のこと、不思議な手品のこと」。
「悪魔」と言い換えると分かりやすい。
磨は「みがくこと、はげむこと、すり減ること」。
「研磨」と言い換えると分かりやすい。
摩は「こすること、みがくこと、せまること」。
「摩擦」と言い換えると分かりやすい。
これらの漢字は「音符・麻・バ・マ」を使う漢字になります。
意符は「鬼・石・手」となります。
「魔」は「人心を惑わす悪魔のこと」
「魔」は「悪魔の使い」「地獄の閻魔大王」「色狂いの色魔」「邪魔だからどいてくれ」「いつの間にか睡魔に襲われる」「神社の破魔矢」「病魔に侵される」「魔界転生」「魔境に入る」「魔性の女」「ウェーバー作曲歌劇魔弾の射手」「山に潜む魔人」「アラジンの魔法のランプ」「魔術師」「麻薬の魔力に侵される」「魔除け」などと使います。
「磨」は「磨くこと」
「磨」は語源では「ひきうすのこと」転じて「磨く」意。
「日本刀を研磨する」「切磋琢磨を行う」「工具は使うほど磨滅をする」「武道では日々の錬磨を重ね有段者となれる」「磨りガラスは半透明なもの」「アフガニスタンの磨崖仏」「機械の磨耗は必ず起きる」「磨耗は磨損を起こす」「磨揉遷革は人を良い方向に導くこと」などと使います。
「摩」は「さする、磨くこと」
「摩」は語源では「手ですり合わせて細かくすること」ひいては「こする」の意。
「摩擦により静電気が生じた」「映画の座頭市は按摩」「刃物を研磨する」「摩滅」「摩耗」「ニューヨーク・マンハッタン島の摩天楼」「摩る・さする」「摩り替える・すりかえる」「摩訶不思議なこと」「摩耶文明」「護摩を焚く」などと使います。
「魔」と「磨」と「摩」とは
「魔・磨・摩」は、「音符・麻・マ」を使う漢字になります。
一見するとどれも同じに感じますが、意味は異なります。
「磨と摩」は「磨く」意味が同じため、入れ替わっても良い場合があります。
「魔」は「悪魔・手品」のことで「魔王・閻魔・魔術」などと使い、「磨」は「みがく」ことで「研磨・錬磨・摩崖仏・磨滅・磨耗」と使い、「摩」は「みがく・こする」ことで「摩擦・摩滅・摩耗」などと使います。