借方は「複式簿記の取引を仕分けした場合、左側に記帳する科目のこと」。
「資産の増加」と言い換えると分かりやすい。
貸方は「複式簿記の取引を仕分けした場合、右側に記帳する科目のこと」。
「資産の減少」と言い換えると分かりやすい。
複式簿記は仕分けという作業があります。
仕分けにより分けられた左側に記帳する科目を「借方」と言い、右側に記帳する科目を「貸方」と呼んでいます。
「借方」は取引の一方のこと
「借方」は一つの取引が原因と結果、または増加と減少というように「仕分け」がされると一方の科目のことです。
「資産の増加」「負債の減少」「費用の増加」「収益の減少」「純資産の減少」を言います。
例えば一つの取引で「資産の増加」があれば「資産・負債・純資産・収益」で増減が起こります。
一つの取引はいろいろな側面を持っていると言えます。
「貸方」は取引の他方のこと
「貸方」は「借方」と同額の反対のもの、結果または原因、増加または減少となります。
「資産の減少」「負債の増加」「費用の減少」「収益の増加」「純資産の増加」を言います。
「貸方」とは反対になります。
どちらがプラス側かマイナス側かということにはなりません。
あくまでも取引の内容により決まります。
勘定科目は例えば「売上・商品・買掛金」などになります。
「貸方・借方」の具体例
簡単な具体的取引例として「掛けで1万円の商品を仕入れた」では「貸方は資産という商品の増加」となり「借方は買掛金という負債の増加」となるのです。
「現金で商品を8,000円売った」では「貸方は現金という資産の増加」となり「借方は「売上という収益の増加」となります。
二つの取引は「貸方は1万円の商品と現金8,000円」、貸方は「買掛金1万円と売上8,000円」となり、貸借合計はどちらも18,000円となり一致します。
どのように仕分けるのかは取引の内容に最も合ったものとなります。
「貸方」と「借方」とは
「貸方」と「借方」は複式簿記で一つの取引を二つの要素に「仕分け」することで生まれます。
原因があれば結果があり一方に増加があれば他方は減少となります。
大きなジャンルとして、「資産・負債・資本・費用・収益」があり、多くの勘定科目はいずれにか入るわけです。
簿記で言う取引は5つのジャンルの増減でなり、仕分けされた貸借は必ず一致をするのです。