利子は「お金を借りる側が、貸した側に追加で払うお金のこと」。
利息は「貸した側が追加で受け取るお金のこと」。
どちらも単位は金額であり、実際は同じ意味で使われるが、法律用語では利息が一般的である。
金利は「お金を借りる側が、追加で払うお金の割合のこと」。
こちらの単位は割合である。
現金の貸し借りに際してよく使われる。
「利子」の意味
利子は一般的に他の人からお金を借りたとき、お金を貸した人に対して返済分に上乗せして払うお金のことです。
ただ、経済学上では「将来に対する、現在のお金の相対的な価値」を表します。
お金の貸し借りが行われる貨幣市場において、利子が増えればその分多く返さなければならないので、借りる人は減り、貨幣需要は下がります。
反対に利子が下がれば、借りる人は増え、貨幣需要は上がります。
お金を貸す側の貨幣供給と貨幣需要の均衡により、利子率が調整されます。
「利息」の意味
利息は一般的に他の人に預けたり、貸したりしたときにその相手から返済された分に上乗せされるお金のことです。
利子と利息はほぼ同じ意味で、貸す側の目線か借りる側の目線かによって変わります。
とくに銀行の通帳などで利息をよく見かけますが、預金したお金は、他の人や企業に貸しているので、間接的に貸していることになります。
よって、利息が付くのです。
現在の日本は借り手がほとんどおらず、利子率がとても低なってしまいあまり利息は付きません。
「金利」の意味
金利は他の人からお金を借りたとき、貸した人に対して返済分に上乗せして払うお金の割合のことです。
よって借りる金額に金利をかけると返さなければならない金額がわかります。
ローンや融資を受ける際に関わってくるので、とても重要です。
貸す側に上乗せされるお金のことを利子率や利率と言います。
金利には安定資産の収益率(通常は国債利子率)とリスクプレミアムの和で求めることができます。
貸す側にとって相手がきちんと返済できないと判断した場合、リスクプレミアムが上がる結果、利子率は高くなります。
逆にきちんと返済できると判断した場合、リスクプレミアムは下がり、低くなります。
しかし現在の日本は借りる人がいないので借りてもらえるように、銀行は金利を低くしていますが、それでも借りる人は少ないのでほぼ0に近い割合になっています。
金融関連の言葉はこれから重要になる
現在、利子率や金利が低いのは借りる人や企業がいないからですが、なぜそのような人が多いのでしょうか。
一つには日本に投資しても収益がでないと考えている人が多いからと考えられます。
とくに少子高齢化で人口が減るとわかっているので、将来の投資よりも現在の利益を重視している人が多くなっています。
また将来の老後のために投資を考えている人もいるでしょうが、現在の利子率ではほとんど利益は出ませんし、利益を出そうとしたら、リスクプレミアムの高い株式などの危険資産に投資しなければなりません。
金融に関連することはもはや私たちの生活になくてはならなくなっています。
利子や金利など少しでも知っていた方が、これからの生活に役立つでしょう。