「死体」と「遺体」の違い・意味と使い方・使い分け

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今回は、似たもの同士で間違いやすいワードの説明という事で死体と遺体の違いについて紹介していきたいと思います。

まず、死体の意味についてですが、死体は主に虫や動物などの人間以外の亡骸において使用する事が多いです。

遺体と比べると、あまり尊重したニュアンスがない時に使用をするのではないでしょうか。

人間の亡骸は人権や個人を尊重する意味で、「遺体」と表現します。

例えば、戦争で人間の亡骸が大量に並んでいたり、あまり一人ひとりに重きを置かない場合は「死体」と表現するかもしれません。

会話の中で使用する時は、フランクなニュアンスだと死体と表現して、重厚な雰囲気だと遺体と表現する事も一般的です。

テレビのニュースなどでは必ず「遺体」と表現するのも大きなポイントです。

存在が軽くなるほど「死体」という言葉がマッチしてきますが、例えば犬や猫などのペットにおいては死体と表現するのか遺体と表現するのか微妙なところです。

しかし、現在では大事な家族としてペットと暮らしている方も多いので、やんわりとした表現にしたい時は遺体と呼ぶべきです。

ただ、まだまだ野良猫や野良犬も多い世の中、死体という言葉を使うのもまだありと言えそうなので、TPOを弁えた上で使い分けると良いでしょう。

このような点から考察するに、ざっくりまとめると「遺体」と呼称するのは人間の亡骸がほぼ全部であることがわかってきます。

そしてこれは私のイメージですが、ちゃんと火葬せずに直接土葬するような動物については「死体」と呼称するような気もします。

この辺の違いについては、日常的に頭の中で考えていればなんとなく使い分けは出来てきます。

また、亡骸の扱いの丁寧さによっても呼び方は変わってきそうです。

人間の場合でも、車の事故で亡くなってしまった亡骸については、たまに死体と呼称する事もありそうです。

このように、なかなか線引きが難しい部分もあるのですが、日常的に本やネットを見ていればおのずと違いはわかってくるはずです。

「死体」の意味

動物の死んだ身体の事を意味します。

先述した通り、存在があまり重くない生物の亡骸において使用する場合が多いです。

ただ、事故を起こした後に発生した亡骸の場合ですと、死体と表現する事もたまにあります。

ただこの辺においては線引きが微妙で、虫やとても小さい生き物に関しては死体と言わず死骸と表現する事も多いと思います。

「遺体」の意味

遺体は、主に人間や大きな生き物の亡骸に対して使用する表現です。

ニュースなどでも、事故に巻き込まれた身体が発見された時などにも「遺体が発見されました」といった感じで表現します。

また、家族として大事に暮らしていたペットの亡骸に関しても、遺体と表現します。

軽々しい存在のものにはあまり使用しないのが、この遺体という言葉のイメージです。

「死体」と「遺体」の用法や用例

死体の場合は、「公園で虫の死体を見つけた」といった感じで表現したり、「海に魚の死体が浮いている」といった感じで表現します。

遺体の場合は、「明け方に行方不明者の遺体が発見されました」というような状態で、生命に重きを置いた感じの表現がほとんどではないでしょうか。

人間とそれ以外の生物の存在の差がわかりやすくなってくるといったところです。

生命の重さと言葉の表現の関連性

何度か先述しましたが、やはり人間とそれ以外の生物の命の重さの差を決定的に表していると言えそうです。

もっと違う表現ですが、あまりにも小さな生命を持つ生き物の亡骸の場合は、「死骸」と表現する事もあります。

死骸は、周りにとってそこまで影響を及ぼさない生物の死亡に関してよく使用されているといった感じで、生き物の扱いのランクが浮き彫りになっている表現だと言えそうです。

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