「伺う」と「窺う」の違い・意味と使い方・使い分け

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伺うは「目上の人を直接尋ねること、意向を聞くこと」。

「訪問」「訊ねる」と言い換えると分かりやすい。

窺うは「目上の人の顔色をひそかに確認すること」。

「様子見」「のぞき見」と言い換えると分かりやすい。

「伺う」は訪問すること、知りたいことをその人に合って確認すること、「窺う」はその人には合わないで確認しようとすることです。

「伺う」は訪問し人に合うこと、意向を聞くことです

「伺う」は「お世話になった人のお宅に伺う」「上司の父親に不幸があったので皆で伺うことにした」「接待をする必要があるので接待伺で上司の意向を伺った」「この件で社長に意見を伺った」などと使います。

「伺う」は目上に当たる「お世話になった人や上司、社長」を直接訪問することや、その人の考えを直接確認することです。

「窺う」はひそかに相手の感情を顔色から判断することです

「窺う」は例えば、「社長の機嫌が良いかどうか顔色を窺う」「窺い知れない様子だった」「上司の顔色を窺いながら仕事をした」「家の中から外の様子を窺う」「人の顔色を窺うような真似はやめて下さい」と使い、ひそかに相手のことや状況などを確認する行為です。

直接に会ったりすることはありませんので、確かな事を確認することは難しくなります。

「接待伺い」を提出して課長の顔色を窺った

「接待伺い」は会社では必要な書類で、営業上、得意先の接待をする場合には事前に提出して承認を得ることになっています。

しかし、大事な得意先でもあり営業活動の成り行き上、先に接待をしてしまい、そのため「接待伺い」が事後の提出になりました。

上司の課長の機嫌が気に掛かり顔色を見たりして様子を窺ってしまいました。

「伺う」と「窺う」は直接的なのか、間接的なのかの違いがあります

「伺う」は直接人に会うことや意向を確認することで、「上司の自宅に伺う」「電話でなく直接伺って話をした方が良い」「進退伺いを社長に出して身を引く覚悟をした」などと使います。

「窺う」は間接的に相手の様子を見ることで、例えば「隙間からひそかに相手の様子を窺った」「全く考えが窺い知れなかった」「顔色を窺う」などと使います。

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