凡例は「書物や辞書の初めに編集方針や使用法を述べたもののこと」。
「編集方針」と言い換えると分かりやすい。
判例は「裁判の判決結果の先例のこと」。
「先例」と言い換えると分かりやすい。
辞典や辞書などには必ず「凡例」が掲載されます。
特に使用方法について例を挙げて解説していますから、「凡例」と言うのかも知れません。
「判例」は裁判記録のことで、先例として整合性がなければなりません。
「凡例」は辞書につきもの
「凡例」は辞書に必ず記載されるものです。
例えば「広辞苑」を例にとれば、第9ページ目にあり、第14ページ迄記載されています。
初めに編集方針が箇条書きであり、次に見出し語の解説、見出し語の排列、解説と続きます。
3,000ページ近い中の数ページですが、全体の方針や仮名遣いなど細かいルール、用例なども分かるものです。
「判例」は法律用語
「判例」は裁判結果の記録です。
膨大な裁判記録を整理してあり、裁判所や裁判種類、裁判年月日、出店などで引用ができるようになっています。
先例として事実上の拘束力を持つものです。
最高裁判所の「判例」が重要視されますが、下級審のものもあります。
先例ですから、同様の事件について重要な資料になるのは間違いありません。
「凡例」と「判例」は同音異義語
「凡例」と「判例」は「はんれい」という同音になります。
当然意味は全く異なりますから、まず、文脈や話の前後で意味を取り違えることは無いでしょう。
法律の話で「凡例」は出てきませんし、書籍の話でも「判例」は関係ありません。
ただ、同音ということと「例」が付くことで似ている言葉なのです。
同音異義語で意味まで似ている例もありますが、ほとんどは違います。
「凡例」と「判例」とは
「凡例」は「はんれい」と読み、辞書などの巻頭に記載されるものです。
まず編集方針があり、具体的な使用方法が用例を交えて解説されています。
ちなみに「ぼんれい」と読むのは間違いです。
「判例」は過去の裁判記録のことで、同様の事件を考える場合に重大な影響力を持つものにリます。
特に最高裁判所の「判例」が最終判断として重要視されます。